週替わりのランチは毎日4種類
カフェが最もにぎやかになるのはランチタイムの正午から午後2時の間で、お客さまは男女を問わずこの界隈で働く人々が大半。 女性のお客さまはパスタランチや、パンを添えた野菜たっぷりのサラダランチ、男性のお客さまは和食の丼ランチやカレーランチと、志向がくっきり分かれているそうです。
17時からのディナータイムを担当するシェフは、子どもの頃から料理人になるのが夢だったという大賀信之さん。調理専門学校を卒業後、フレンチレストランやワインバーで経験を重ね、2006年からSANBANCHO Cafeで活躍しています。ここで結婚式の二次会のパーティーがおこなわれた際には、カナッペやひとくち冷製スープが好評を博したそう。
「おいしいものは、食事のシーンごと思い出として記憶に残りますよね。僕は調理専門学校で先生が最初に作ってくれたオマール海老のグラタンのおいしさが強く印象に残っています。そのとき、フレンチに進んで良かった!と実感しました(笑)」
そんな大賀さんにディナータイムのおすすめをうかがうと、白身魚をニンニク風味でプロヴァンス風に仕上げた「本日の鮮魚のソテー(1500円)」や、牛ほほ肉の赤ワイン煮込み(1800円)とのこと。
この日の夕方、私がいただいたのは3種類のデリの盛り合わせ(1000円)と白のグラスワイン(750円)。自宅で夫と食事をする予定だったので、前菜と食前酒だけ、ひとりでカフェで楽しんでから帰ろうと思ったのです。デリはガラスのショーケースに並んでいる中から、好きなものを選ぶことができます。
選んだのは「炙り牛モモ肉と茄子のサラダ・和風仕立てのゼリーがけ」「タコと胡瓜のマリネサラダ・バルサミコドレッシング」「「蒸し鶏とダイスカットの彩り野菜サラダ・スパイシーマヨネーズ」の3品。この日はほかに「鶏からあげの香味野菜マリネ」「揚げジャガとポークソーセージのツナマヨ」などもショーケースに並んでいました。
赤堀さんに、読者の皆さまへのメッセージをいただきました。
「大通りからは見えない、ちょっとわかりにくい場所にありますが、どうぞ時間を忘れてゆっくりくつろぎにいらしてください」