李白、ロバロバカフェ、そしてCura2
Cura2の登場によって、地元の人々の生活に密着したきわめて庶民的な経堂すずらん通り商店街が、カフェ好きの人にとってたいそう魅力的な散歩コースになりました。前述の李白、アートと雑貨の好きな人々に愛されるロバロバカフェ、そしてCura2。
たとえば李白でコーヒーを飲み、ロバロバカフェで展示を眺めたり本を買ったりして、最後にCura2でゆっくりキッシュとスープなどというコースはいかがでしょう。帰りがけにCura2のカウンターで、明日の朝食のためのパンを買いもとめるのを忘れずに。
ロバロバカフェを訪れたことのある方なら、その小さなメニューにCuraのお菓子の名前が書かれていることに気づいていらっしゃるかもしれませんね。
大西麻子さんがロバロバカフェの女性オーナーから「Curaのお菓子を扱いたい」という申し出をいただいたのは”ひょんなきっかけ”だったそう。大西さんの友人がロバロバカフェでアート展を開いたときにCuraのお菓子をふるまい、その味を気に入ってくれたロバロバカフェのオーナーからご提案をいただいたのだとか。
「私の今までの人生はすべて”ひょんなきっかけ”から始まっています(笑)」と大西さん。5年にわたってフランスに滞在し、お菓子作りや料理を学んだのも、もしかしたらひょんなきっかけだったのかもしれませんね。
Cura=「癒す」
Curaはラテン語で「癒す」「世話をする」の意。英語のcareの語源でもあります。「おいしいものを食べながら、ひとりでもゆっくりくつろいでいただける場所を作りたくて、カフェをオープンしました」
扉を開けるとまず右手にオープンキッチンと焼きたてのパン、左手の棚にはテイクアウト用の焼き菓子やコンフィチュールが並び、その奥には食器や雑貨のコーナーが。お店でも使われている安田奈緒子さんの器をここで購入することができます。さらにその奥、ソファの置かれたカフェが憩いのスペース。扉のガラス越しに緑の庭が見えています。