カフェ/三軒茶屋・駒沢・下北沢・荻窪のカフェ

Cura2(クーラ)…経堂

経堂のすずらん通り商店街は、Cura2の登場によって、カフェ好きの人にとって魅力的な散歩コースに。趣ある家具に囲まれて、女性オーナーが焼く天然酵母パンやお菓子が楽しめます。

川口 葉子

川口 葉子

カフェ ガイド

ライター、喫茶写真家。著書に『東京カフェ散歩 観光と日常』『京都カフェ散歩 喫茶都市をめぐる』(祥伝社)、『街角にパンとコーヒー』『東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴』(実業之日本社)他多数。雑誌、Web等でカフェやコーヒー特集の監修、記事執筆多数。Webサイト『東京カフェマニア』主宰。

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Cura2の店内の写真

すずらん通りの一角に

神田すずらん通り、荻窪すずらん通り、阿佐ヶ谷すずらん通り、そして経堂すずらん通りと、東京にはいったいいくつの「すずらん通り」があるのでしょう? 神田の路地裏で50年にわたってコーヒーを淹れ続けた茶房「李白」が2004年に経堂に移転したのも、もしかしたら「すずらんつながり」ではなかったかと、つまらないことを考えたりもします。

それはともかく、経堂駅の北口から長く長くのびるすずらん通り商店街にCura2がオープンしたのは2006年8月のこと。ネットショップとして人気を集めていた天然酵母パンと焼き菓子のお店「Cura(クーラ)」が前身です。オーナーは大西麻子さん。

cura2のソファ席

ひとめぼれの瞬間

扉に手をかけて中に入ったとたんに好きになってしまうカフェがあるもので、それはもうなんと申しましょうか、頭がいろいろと材料を集めて判断する前に、五感が一瞬のうちに「ここが好き」と感知してしまっているのです。

そんなひとめぼれのカフェに入ったときは、まず空間の”全身”を見て共感を抱き、それから少しずつ家具や、なにげなく置かれている本や、メニューなどの細部をゆっくりと眺めていくにつれて、いっそう好感の度合いが増していくもの。直感で判断したカフェの印象は、細部までゆるがないものなのです。

ほんの少しだけ困るのは、誰かにその魅力を説明したくなったとき。「こういう世界にぴんとくるひとは、とても好きになると思う」とか「きっとあなたと相性が良い場所だと思うから、行ってみてください」くらしか言えないのですよね。

Cura2もそんなカフェのひとつでした。庭のある古い一軒家を改装してオープンした店内には、天然酵母のパンやお菓子がこんがり焼ける良い匂いが漂っています。

▼経堂すずらん通り商店街が魅力的な散歩コースに

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