ニットカフェ、手編みのリラクゼーション
麻布十番にあるMother earth BIS(マザーアース・ビス)は2005年9月にオープンした毛糸の専門店。通りに面した窓辺には小さなカウンター席が4席ほど設けられ、ニットカフェや編み物教室がおこなわれていない時間なら、オーガニックコーヒーやハーブティーをいただくことができます。
壁いちめんに美しく並んでいるのは、ほんのりした色調の草木染めの毛糸玉。お客さまは毛糸を欲しいぶんだけ、10g単位で購入することができます。
「お買いあげいただいた毛糸は、手で巻いてお客さまにお渡しするのですが、そのあいだお客さまをお待たせしてしまうことになるので、椅子に腰かけていただいて、紅茶やコーヒーもお出しできるようにしたのです」
そう話してくれたのはオーナーの戸國直美さん。淡い桜色や若草色に染められた毛糸の風合いそのものような、たおやかなたたずまいの女性です。ニットカフェはどのように始まったのか、どんな人々が集まるのか、お話をうかがってみました。