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合羽橋珈琲(かっぱばしコーヒー)(2ページ目)

合羽橋の道具街の一角に、古い母屋と離れを再生した美しい喫茶店「合羽橋珈琲」が作られました。吹き抜けのある喫煙室も、いろり席のある禁煙室も、落ちついたたたずまいです。

川口 葉子

川口 葉子

カフェ ガイド

ライター、喫茶写真家。著書に『東京カフェ散歩 観光と日常』『京都カフェ散歩 喫茶都市をめぐる』(祥伝社)、『街角にパンとコーヒー』『東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴』(実業之日本社)他多数。雑誌、Web等でカフェやコーヒー特集の監修、記事執筆多数。Webサイト『東京カフェマニア』主宰。

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合羽橋珈琲

テーマは「再生」

店内は古い2つの建物、母屋と離れを改装して作られています。母屋のほうは鉄骨二階建て。蔵をイメージして改装され、吹きぬけの喫煙室に生まれかわりました。いっぽう、開口部を通じて母屋につながる離れは木造二階建。こちらは囲炉裏席のある落ちついた禁煙室に作りかえられています。 

複雑な凹凸を描く壁の木材は、新潟で古民家が解体されたときに出た古木を運んだもの。このゆったりした空間のために、何種類かのラウンジチェアがデザインされました。

合羽橋珈琲店内

おすすめの時間帯は平日の夕方

午後6時を過ぎた店内は静かな落ちつきに包まれ、スーツ姿の年配の男性二人が談笑していたり、若いひとが一人で本を読んでいたりと、たいへん良い雰囲気です。しかし、 カウンターでたまたま隣り合わせたスーツ姿の男性が教えてくれました。
「この店の朝の光景を見てごらんなさい。平日の夕方の雰囲気とはまったく違うから(笑)」

モーニングタイムには、カウンターに地元のおじさんたちがぎっしりと並んでいるそうなのです。 可能ならそれも一度のぞいて、ご近所さんたちの会話に加わってみたいものですね。また、休日には地元以外の人々が訪れて、ときおり行列ができることもあるそう! 混雑を避けてゆっくりとコーヒーを楽しむには、平日の夕方が最適とのことでした。

カウンターに座った紳士が一杯目のコーヒーを飲み終えるのを見てとり、マスターが次の一杯をドリップしてカウンターに置きました。 紳士は2004年に合羽橋珈琲がオープンして以来、ほぼ毎日かかさず会社帰りに訪れて、コーヒー2杯分の静かな時間を過ごす習慣なのだそうです。

▼メニューにはコーヒーが豊富にそろっています。

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