カフェ/池袋・駒込・上野・浅草のカフェ

SPICE cafe(スパイスカフェ)…押上

築40年以上の木造アパートを改装したカフェは、今や下町の新名所。本場インドで料理の腕を磨いたオーナーが作るコース仕立てのカレー料理を目当てに、遠方からもお客さまが訪れます。

川口 葉子

執筆者:川口 葉子

カフェガイド

SPICE cafeにやってくる3種類の人々

A:おいしいと噂を聞きつけたカレー好きの人
B:カフェ好きの人
C:リノベーション(古い建築の再生)、セルフビルドに興味のある人
SPICE cafeには、ご近所の方々に加えて上記のようなお客さまが訪れるといいます。このお店はスパイスの効いたカレーのおいしさでも、築50年近い木造アパートを改装した風情ある佇まいの魅力でも、よく知られているのです。

オーナーの伊藤一城さんから、インド料理のこと、木造アパートの改装の様子など、面白いお話をたくさんうかがうことができたので、このお店の魅力をたっぷりご紹介しますね。

スパイスカフェ


新鮮スパイスが香りたつカレー!遠方からもファンが訪れます。

ひとくちにインドカレーといっても、北部のカレーと南部のカレーではまるで違うもの。あなたはどちらのカレーがお好きでしょうか? 北インドのカレーはとろみとコクがあり、ギー(澄ましバター)などの乳製品が多用されます。それに対して南インドでは、野菜や豆が豊富に入ったさらりとしたカレーが特徴で、ココナッツミルクが主流。

「なぜか日本では北インドのカレーばかりがポピュラーになりましたが、僕自身がどちらが好きかといったら、圧倒的に南インドのカレーですね」
伊藤さんはそう語ります。
「北インドの主食は小麦。カレーも、小麦粉で作られたチャパティーやナンにマッチする味なのですが、南インドの主食はお米ですから、お米の味にマッチした、日本人の味覚にもよく合うカレーが作られています。 また、ベジタリアンが多いためか、多種多様でおいしい野菜料理があるのも南インドの魅力のひとつです」

現在36歳の伊藤さんは、3年半かけて48ヶ国を旅して回った経験の持ち主。旅のテーマは、『地元の人々は何を食べているのだろうか?』。もっとも印象的だった国はインドで、インドの知人の家に居候させてもらい、毎日カレーを食べ、カレーやチャパティの作り方を習っていたそう。

▼南インド系オリジナルカレーを、コースで満喫


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