インテリアショップ「craft」がカフェをオープン
ヨーロッパのヴィンテージ・テーブルウェアを扱ってきた表参道のショップ「craft」から2005年、2つのショップが誕生しました。craftのあった空間を「after craft」と名づけ、陶磁器やテーブルウェアを中心に展開。また、目黒ファニチャーストリートに面したビルの3階をカフェ「concrete craft」としてオープン。店名のconcreteは「具体化」を意味しています。すぐれたデザインの器や家具の真価は実際に使ってこそ発揮されるもの。ただデザインを眺めるのではなく、その使いやすさや、手にしっくりとなじむ心地よさをお客さまにじかに体感していただくために、このゆったりした空間が作られたのです。お料理に使われたテーブルウェアやカトラリーが気に入れば、販売コーナーで購入することもできます。
ル・コルビジェが愛した籐椅子
明るい店内に並ぶゆったりした大きさのテーブルは、カナダのスプルース材を使った手作り。椅子はチェコ製です。19世紀パリのカフェに並ぶ籐椅子の定番だったトーネット社が戦前チェコに持っていた工場が、戦争を機にトーネットから独立し生産するようになったものです。この椅子はコルビジェが好んで使用したモデル。現在の座面は布張りですが、concrete craftではかつてコルビジェが使用した通りに、座面を籐に変えて特注しました。