もともと三軒茶屋で飲食することが多く、この町に馴染んでいたという田中さんに三軒茶屋の魅力を尋ねると、
「気取りのなさがいいですね。わざわざ遠くから遊びに来る町ではありませんから、harebareのお客さまも地元の方々が中心。ご近所の20代後半~30代の方々が遅めの夕食にいらしたり、お酒を飲みにいらしたりしています」
この時期、カウンター席では帰省してきたお客さまとスタッフの間で、故郷の美味しいものを巡って話に花が咲いています。お酒は焼酎やワインなどが何種類か揃うようですが…
「飲み屋ではなく、あくまでも食堂ですから銘柄を多数揃えたりはしていません。でも、その時期の美味しいお酒を選んでいますので、お酒好きの方にもお楽しみいただけると思いますよ」
自宅で料理する習慣のない人々の夕食と健康を一手に引き受けるのは、シェフの杉山幸誠さん。いつも白いごはんとお味噌汁、簡単なおかずを食べに来る青年から「おかあさん」と呼ばれることもあるそう。
「化学調味料を使えば、家庭でも短時間で料理が作れますよね。でも、僕を『おかあさん』と呼ぶお客さまの身体の半分はここの料理で出来ているわけですから、店では、忙しい家庭ではなかなか難しい、手間をかけた身体にいい料理を提供したいと思っています」
メニューは毎日新しくプリントされ、季節感を反映。また、冷たいものはきちんと冷たく、熱いものはあつあつのうちに、臨場感のあるおいしさを届けることも杉山さんのこだわりのひとつです。
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