小さなブーランジェリー・パティスリー・カフェ

「ユヌクレブルー」と呼びたい青色の壁に、天然酵母のカンパーニュの色が映えて。

「ユヌクレブルー」と呼びたい青色の壁に、天然酵母のカンパーニュの色が映えて。

小田急線・豪徳寺駅から北へのびる緑道に面した一角に、パンと焼き菓子を売る小さなお店があります。オープンは2011年10月。壁の二面をガラス張りにした気持ちのいい店内には、カウンターをはさんで左右にカフェスペースが設けられています。

パン好きのみならず、カフェ好きの人々の心を魅了してやまない清潔であたたかな空気感。パンと焼き菓子のおいしさが早くもご近所さんたちの人気を博しているため、お天気の良い日には早々に売り切れてしまいますが、完売後もカフェスペースではラテや紅茶で小休憩することができます。
パンが並んでいる台の手前と奥に、それぞれセンスの良い小さなカフェスペースがあります。

パンが並んでいる台の手前と奥に、それぞれセンスの良い小さなカフェスペースがあります。

初めて訪れたときに驚いたのは、コーヒーにも確かな情熱が注がれていること。イタリア・ヴィビエンメ社のスタイリッシュなエスプレッソマシンと、マッツァーのグラインダーという本格的な設備に目をみはりました。

「パン屋さんのイートインで出てくるコーヒー」のレベルを遥かに超える味わいに嬉しくなって、お店のかたに感想を伝えると、コーヒー豆は自分たちでたくさん飲みくらべた中から選んだアマメリア エスプレッソにお願いしました、とのこと。

パンと焼き菓子とコーヒーで、ゆるやかな時間を

ローズと林檎のスコーン、チョコとバターのサンドイッチ、アメリカーノ。

ローズと林檎のスコーン、チョコとバターのサンドイッチ、アメリカーノ。

このとき、翌日の朝食用パンやおやつを購入しがてらカフェスペースでいただいたのが、ほんのり香るスコーンと禁断のサンドイッチ、そしてアメリカーノでした。霧雨の降る午後でしたけれども、ぽかぽかした幸福感がいっきに押し寄せて、さっそく後日あらためて取材にうかがいたいとお願いしたのでした。

禁断のサンドイッチと勝手に命名しましたが、小ぶりの至極シンプルなパンにフランス産の分厚いチョコレートと、これまた分厚い上等なバターをはさんだ魅惑的な一品です。
左:日替わりのキッシュ 右:スコーン各種

左:日替わりのキッシュ 右:スコーン各種

次ページから、パン担当の伊藤公二さんと、焼き菓子担当の佐藤務さんのインタビューをお届けします。