コンビニグルメ/ソフトドリンク

あのソフトドリンクをもう一度9(2ページ目)

いつの間にか見なくなったソフトドリンク、どうして消えてしまったのでしょうか。今回は過去のコカ・コーラ製品を例にして、『消えた理由』を考えてみたいと思います。あの品はどうして消えたのかわかります!

久須美 雅士

執筆者:久須美 雅士

コンビニグルメガイド

4.流行に乗れなかった

コカ・コーラ フルーティア洋なし
1993年に販売された果汁入り炭酸飲料です。この品の販売には、1991年に発売されたキリンビバレッジ『シャッセ』が大きく影響しています。シャッセは『炭酸入り100%果汁』という新しいジャンルを開拓した商品で、類似品も多数発売されました。

しかし、フルーティアはシャッセの流行の終わりごろに発売され、また、果汁含有率も100%ではなかったため、中途半端な結果に終わりました。なお、フルーティアはその後、果実パルプ入り飲料『フルーティア実ごろ飲みごろ』として数年間販売されました。

5.アタックチャンスに失敗(笑)

コカ・コーラ 大豆ノススメ
見出しのとおり、この『大豆ノススメ』のテレビCMには、『パネルクイズアタック25』の司会でおなじみの児玉清さんが出演されました。セリフもアタック25みたいでした。

コカ・コーラはときどき大物タレントがCMに登場されますが、1990年代以降、その製品が大ヒットして定番商品になったことはいまだかつて無いと思います。『タブクリア』の俵孝太郎さん、『ベジータベータ』の広岡達朗さん、『パワーエード』の矢沢永吉さんなどなど。児玉さんに言わせれば「残念!」なんでしょうね。

6.他社ブランド導入のため

コカ・コーラ サンティバ ジンジャーエールコカ・コーラ カナダドライ ジンジャーエール
コカ・コーラのジンジャーエールというと、日本ではカナダドライですが、実はカナダドライはコカ・コーラのライバル会社であるキャドバリー・シュウェップスの製品です。

コカ・コーラは1980年代末期に写真にある『サンティバ ジンジャーエール』を販売しましたが、当時すでに普及していたカナダドライに勝つことができず、結果としてカナダドライの日本国内での販売権を取得することとなりました。このように、アメリカ本国の販売者と海外の販売者が異なっている例としては、ドクターペッパー(日本ではカナダドライと同じく、コカ・コーラが販売)、セブンアップ(海外での販売権をペプシコーラが持っている)、ネスカフェ(アメリカではコカ・コーラが販売している)などがあります。

7.テスト販売で終わった

コカ・コーラ レイディオコカ・コーラ レイディオ
1997年にテスト販売された微炭酸コーラです。北海道と関西で販売され、パッケージや味も変えて販売されましたが、消費者に受け入れられず、テスト販売で終了しました。

コカ・コーラがコーラの新製品を出しても、自社のコーラを喰ってしまうというジレンマに陥ることは過去に多々ありました。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます