コンビニグルメ/スナック菓子

地元料亭のおみやげから地元を代表する名物へ 内野名物『新川せんべい』(2ページ目)

新潟市内野の名物というと、地元民の誰もが認めるのが『新川せんべい』。お椀型のユニークな形が特徴です。どうしてこのせんべいが作られることになったのか、その経緯を伺いました。

久須美 雅士

執筆者:久須美 雅士

コンビニグルメガイド

ユニークな形の関西風せんべい

新川せんべい

箱自体も料亭のお土産にふさわしく上品なものですが、特徴はやはりせんべい本体です。新潟のせんべいというと米菓が主流ですが、新川せんべいは卵、小麦粉、砂糖を使った関西風せんべい(これには「鉱泉せんべい」と言われるものが多い)です。これは新川せんべいを考えた大阪屋の先代が大阪出身だったからだそうです。形も平面ではなくお椀形。加えて直径は135mm。CD-ROMより大きい(!)です。こんな形と大きさのせんべいは今まで見たことがありません。特殊な形状故、せんべいが割れることもあるそうですが、『割れても味は変わりません』(そりゃそうだ)というメモが箱に入っています。また、せんべいの表面には内野のお土産ということで、内野小唄の歌詞と新川での漁に使われた四ツ手網の絵が描かれています。

どうしても新潟のせんべいは塩味や醤油味になりがちですが、新川せんべいは原材料を見てもわかる通り甘めですので、焦げた砂糖が香ばしい香りを漂わせています。甘くて大きいせんべいというのは、なかなか家に帰ってこない酔っぱらった主人の帰りを待っている『ツノを生やした奥方』をごまかすのにも、格好のお土産だったに違いありません。

これからも内野名物で

偕楽館自体は1970年代初めに閉鎖され、その後の火事で建物も消滅しました。しかし、新川せんべいは偕楽館の閉鎖以降も継続して販売され、内野町民だったら誰もが知っている名物お菓子となっています。『新潟の奥座敷』と呼ばれていた、古きよき内野の風情を後世に遺すためにも、永遠に作り続けていただきたいと思っています。

内野大阪屋菓子店(新潟西商工会ホームページ)
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