左は関西限定のカフェオレです。カフェレーチェが発売される前、関東と関西のカフェオレは仕様が違っていました。右は関東版でして、ご覧の通り関東は190g缶、関西は250g缶と缶のサイズが違います。また、関西版は関東版よりもミルク感の高い商品でして、ジョージア好きな人は『関西カフェオレ』と呼んで区別していました。関東と関西でカフェオレの仕様が違っていたのは、UCC缶コーヒーという強力なライバルの存在があるからなのでしょう。
左は今年初夏に発売された『ジョージア 九州リミテッド』です。練乳ミックスと加糖ブラックの2種類が発売されました。名前の通り九州限定です。練乳ミックスはマックスコーヒーの二番煎じのようですが(缶も黄色いですし)、加糖ブラックについては1992年に『ジョージア プレミアムブレンドコーヒー』(写真中)という加糖ブラックコーヒーを北九州で販売したという前歴があります。このブラックコーヒー好きな地域性が、写真右の『ジョージア エンブレムブラック』(これは現在のジョージアエンブレムのご先祖様)を1999年にテスト販売するに至らしめたのでしょうか。
以上の説明のように、缶コーヒーは地域によって好まれる味が違っています。北海道・関東方面では甘いもの、関西ではミルク感の強いもの、九州では甘さもコーヒー感も強いものが好まれるというのがわかるかと思います。これが、今回の『エリアブレンド』発売の伏線になっているのだと考えます。