コンビニグルメ/インスタントラーメン

カップ麺も開発者で選ぶ時代がやって来る? 達人といわれた社長のラーメン

十勝新津製麺の『達人といわれた社長のラーメン』は同社社長が開発者であることを前面に押し出した塩味のカップ麺です。特に麺にこだわったこのカップ麺、その実力を味わってみました。

久須美 雅士

執筆者:久須美 雅士

コンビニグルメガイド

音楽ですとかつてのフィル・スペクター(Wall of Soundで有名)、現在ではつんく♂率いるハロープロジェクトなど、プロデューサーが前面に出ることがよくあります。食べ物ですとレストランのシェフ、ラーメン屋のご主人などの名前で食べに行くということもありますが、最近の食品については開発者や製作者の名前が出ることは滅多にありません。一人の開発者が寝食忘れて開発するものではなく、グループ作業で開発するものだからでしょう。

でも、開発者の顔が見えないが故に、「どうしてこんな物ができたの?」と思うこともしばしばです。やはり開発者の顔が見えたほうが、食べる側としてはちょっと安心いたします。最近スーパーに行くと『○○さんの作った野菜』というように、生産者の写真がいっしょに貼ってあったりするのも、そういう心理的安心感を持たせたり、生産者がどのような意図を持って作ったのかがわかるようにするためなのでしょう、



さて、今回紹介する十勝新津製麺のカップ麺『達人といわれた社長のラーメン』ですが、ラベルに社長の新津正夫氏の写真があるように、開発者を前面に押し出したカップ麺です。十勝新津製麺はコンビニ向けカップ麺を製造販売している会社ですが、有名ラーメン店のラーメンをカップ麺にすることを得意としております。有名ラーメン店といえば、どの店もこだわりにこだわってラーメンを作っているのはご存知だと思いますが、その主人を納得させるカップ麺を作ってしまうという実力は推して知るべしでしょう。

そんな新津社長が自分の名前を冠して作ったカップ麺ですが、『世のラーメンフリークに捧ぐ!!カップ麺の鬼才、新津正夫が造るこだわりの塩ラーメン』というキャッチコピーも挑戦的です。今回はその実力を確かめるべく試食してみました。
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