コンビニグルメ/ソフトドリンク

今年の缶茶飲料新製品とCM出演タレントの宣伝効果は? 2002年・缶入り茶飲料レビュー

これといった大ヒット商品が出なかった今年の清涼飲料業界。となると注目してしまうのがCM出演タレントではないでしょうか。今年の缶茶新製品とCM出演タレントを振り返ってみたいと思います。

久須美 雅士

執筆者:久須美 雅士

コンビニグルメガイド

あっと言う間に2002年も終わってしまいます。今回はソフトドリンクについて年末回顧特集を組もうと思いまして、今年一年間に発売された製品をざっと眺めてみたのですが、今年は大ヒット商品が出なかったのではないかと思いました。

個人的にはファンタ・ゴールデンアップルの発売が大きなニュースですが、かつてのカルピスウォーターやCCレモンのように『誰もが飲んでいた』飲料というのを見かけなかったと思います。

どこも同じような商品ばかりで、違いといえばテレビCMのタレントくらいじゃないでしょうか。広告業界では『商品に自信の無い時はタレントに頼る』という話があるそうで、そう考えると、今年の飲料CMは有名タレントがたくさん出演しておりました。

そこで今回は、ソフトドリンクの中でも特にタレントの露出が目立った缶茶飲料に絞り、テレビCMに登場したCMタレントとその効果について考えてみようと思います。

●緑茶


うぶ茶(日本たばこ産業)
山口智子



緑水(サントリー)
宮崎あおい



キリン『生茶』のヒットにより、緑茶飲料はフレッシュさをアピールする傾向にありました。その中でもこの2品はCMもたくさん流れておりました。『うぶ茶』は山口智子さんの生成(きな)り感を、『緑水』は宮崎あおいさんの初々しさを商品のアピールポイントとして起用したのだと思います。CMソングも『うぶ茶』はジャニス・イアンの『Will You Dance』(この歌を聞くとTBSのドラマ『岸辺のアルバム』を思い出すのはトシのせいでしょうか?)、『緑水』はシルビィ・バルタンの『あなたのとりこ』という懐メロを採用したのも大当たりでした。

セールス的にはサントリーの方が優勢というのは一目瞭然ですが、うぶ茶には意外な特徴があります。日本茶は緑茶といいますが、水色が緑色の日本茶というのは存在しません。普通の緑茶は黄色っぽい水色なのです。ところが、うぶ茶は水色が緑色なんですねぇ。クチナシ色素で色をつけているのです。
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