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いま売れる「つけ麺」7つの特徴(2ページ目)

今やブームと言っても良い「つけ麺」の盛り上がり。都内の新店ではほとんどつけ麺をメニューに加えている。さて、今はどんなつけ麺がうけているのだろうか?

大崎 裕史

執筆者:大崎 裕史

ラーメンガイド

●つけ汁を熱くする工夫
つけ麺は麺を水で締めるために麺が冷たくなる。そのためにつけ汁がすぐに温くなる、という欠点がある。それを補う方法を各店主はいろいろと考え出して実践している。

焼き石を使う

つけ麺
▲「TETSU」(千駄木)の焼き石(2005年実食当時のもので最近は形状が違う)

「TETSU」(千駄木・品川)では開店当初より、焼き石を使用している。これは麺を食べ終え、残ったつけ汁にスープ割りをして、さらに焼き石を加えて熱々にして飲んでいただくというアイデアだ。これを食べる側が少しアレンジして、麺を少し残してスープ割りを注文する人が出てきた。こうするとぬるくなってきたつけ汁を熱々にして、それで後半の麺を食べることができるのだ。もちろん麺を食べ終えて、スープもそのまま飲み干せる。他に「我武者羅」(幡ヶ谷)や「eiji」(札幌)でも焼き石が使われている。

IHクッキングヒーターを使う

つけ麺
▲「ろおじ」(京都)のIHクッキングヒーター

これは、先日記事でも書いたとおり。
つけ汁がぬるくなったら、あたためればいい。という発想がIHヒーターの活用。「ろおじ」(京都)では一人一人にIHヒーターが用意され、いつでも熱々のつけ汁で食べることができる。初期投資がかかりそうだが、アイデアとしてはかなり面白い。

それが東京にも登場した。「我流軒 たくら」(池袋)である。ここはIHヒーターをつけ麺だけに使用するのではなく、サイドメニューでしゃぶしゃぶなども用意した。せっかくのIHヒーター、いろんなメニューが活用できそうだ。

容器を熱くする

つけ麺
▲「南部」(自由が丘)のにぼ味噌つけ麺

せたが屋グループの「南部」(自由が丘)は、器が南部鉄器でできており、スープはその鉄器で調理され、熱々になって出てくる。これは麺を少し入れたくらいでは簡単に冷めない。スープ割りを頼むと再度鉄器ごとあたためてくれるので最後まで熱々で食べられる。
「さくら堂」(桜台)でも同様につけ汁は石鍋で提供される。当然、熱々でなかなか冷めない。

つけ汁をレンジアップ

つけ麺
▲「○福大勝軒」(江古田)の和風もりそば

茨城を中心に今では千葉や群馬にも多くの人気店を展開している「茨城大勝軒グループ」では、つけ汁を提供直前にレンジで温め、かなりの熱さで提供している。鉄鍋ほどではないが、通常と比べるとかなり熱々のままで後半まで楽しむことができる。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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