陸の孤島と言われた「麻布十番」
▲南北線麻布十番駅4番出口 |
20代から30代前半によく遊んだ六本木のクラブ(踊らない方の店)に行って、お店の女の子に「どこに住んでるの?」と聞くとかなりの確率で「麻布」という答えが返ってきた。さらにその半数以上が「麻布十番」だったように思う。それもまた私にとって「麻布十番」を神格化していた。「住んでみたい」とは夢にも思えなくて、せいぜい「行ってみたい」という『遠い』街だったのである。
いまは南北線・大江戸線が通り便利に
▲大江戸線麻布十番駅7番出口を出るとすぐ十番稲荷神社がある |
ラーメン店はそれまでまったく無かったわけではない。香月系の「たくみ」、黒酢ラーメンなどをウリにしていた「馬麺」、博多ラーメンの「まるきん」、青森のラーメン「義丸」、ちょっと歩くけど「麻布ラーメン」「笑の家」などもある。「笑の家」などが開店した時はかなり話題になったが当時は駅が無かったし、やはり交通不便なこともあって話題に登ることも少なくなった。
その店は麻布十番通りと雑式通りの交差点にある
▲ラーメン屋さんには見えない外観。麻布十番的か? |
自宅を改造して店にしたらしい。ちょっと変わった店名は三兄弟(一人は女性)の名前から一文字ずつ取って付けたようだ。鶏ガラベースの「和たま麺」と豚骨ベースの「しょうゆ麺」、他に「味噌麺」「つけ麺」があり、それぞれにトッピングしたメニューを含めるとかなりの数になる。さらにはサイドメニューとしてご飯物も数種類ある。しかもそのご飯メニューには普通サイズと小があり、様々な客層に対応できるようなメニュー構成だ。
店名が付いたメニューは鶏ガラベースでたっぷり鰹節
▲店名が付いた「和たま麺」が看板メニュー |
【DATA】店名:和風らーめん 麻布 和たま 最寄駅: 麻布十番 住所: 港区麻布十番2-3-12(麻布十番駅4番出口を出て、麻布十番商店街を進み、3つ目の角を左に回り込むとすぐ左側。) TEL: 03-3456-1661 営業時間: 11:30-17:30 18:30-2:00、日祝11:30-23:00 休日: 月曜 メニュー: 和たま麺850 しょう油麺630 みそ麺730 トッピング多数
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