2002年10月にオープンした店。ネット上では開店当時から結構話題になっていた店。しかし「藤沢」という地は東京からはそう簡単には行けない。そんなわけで話題的には出遅れてしまった。2003年9月28日にようやく実食してきたので紹介したい。

まず、この店、何が『変』かいうと入り口が鳥居になっている。かといって際物系の店ではないのでご心配なく。
基本の拉麺は「拉麺丸」、500円と安いところが『変』。食べた感じ、そんなに安い値段で提供するようなラーメンとは思えない。そしてこのラーメン、何が変わっているかと言えば、ラーメン店では一般的な豚ガラや鶏ガラといった動物系の材料をスープに使ってない。これはラーメンとしてはかなり珍しい。このあたりが『大いに変』である。ここのスープは、全て海からの素材で、鰯・鯖・鰹・昆布・エイヒレ・帆立・海の塩などから作っているらしい。そしてトッピングにあられ(米を揚げたモノ)が入っているのも異様に『変』。でも、あらゆる『変』な構成にこのあられは、うまくとけ込んでマッチしてしまうところが妙におかしい。

さらに『変』なのは、メニューに「とても変な餃子」という名前が付いているのである。自分の所のメニューにそういう名前を付けるのは珍しい、というか『変』だ。でも、この餃子、個性的ではあるモノの、全然『変』じゃなく、とてもおいしい。出てくる皿は、めちゃめちゃ熱いので要注意。


拉麺と餃子を食べ終えたところでおいしかったし、お腹にも余裕があるので(と言っても実はこの前に鎌倉の「ひなどり」で食べている。ここもおいしかった。)新メニューの「拉麺角」を追加注文。すると店員が「替え玉ができますけど」と言ってきた。スープもかなり飲み干したし、替え玉って言われても・・・。ましてや、スープの味が違うから追加注文しようとしているのに、同じ味なの?といろんな疑問が頭の中をぐるぐる回りながらも基本的に替え玉をしない性格なので、普通のものを頼んだ。しかし、しばらくして再度、説明が入った。「当店の替え玉にはスープが付きます。つまり普通の拉麺からいくつかの具を抜いたのが『替え玉』なんです」と。やっぱりこの店『変』だ(笑)。替え玉がそんな意味だなんて、普通知らない。この店独自の概念だ。その『変』な替え玉は通常料金の半額でできるらしい。そもそも通常料金が安いのに具が減るとはいえ、半額で食べられるというのだから、儲けを考えないますます『変』な店である。

いろんな『変』を確認ついでにみそごはんを頼んでみた。これはいたって普通のみそごはんであった。変なところはなかった。ちょっと甘めだが、おいしい。そうそう忘れてはならない変なことがあと二つあった。まずは玉子。ラーメン店で玉子といえば最近は半熟味玉が一般的。ここでは、半熟のゆで卵に注射器のようなモノを使って、ダシを注入するのである。これがたったの50円。そして食べ方として「一口で食べること」を薦めている。いやー、まったく『変』な店である。男性はいいけど、女性は大丈夫か?確かに一口で食べると中のダシが口の中で混在しておいしいのである。そして最後に。ラーメン店の湯切りのスタイルがパフォーマンス的に話題にもなっている。ここの湯切りは「ジャンピング湯切り」なのである。どうやら、手だけで湯を切ると長い間そうすることで手を痛めてしまう、という考えらしい。そこで、全身を使って、ジャンプをしながら湯を切るのである。いやー、最近体験したラーメン店の中では、極めて『変』な店であった。ただし、安くておいしいのである。このとても『変』な店、お薦めです。

【DATA】拉麺 能登山(のとやま) 住所: 神奈川県藤沢市本町4-9-22(小田急線藤沢本町駅下車徒歩5分くらい) TEL: 090-8101-5034 営業時間:12:00-15:00 18:00-21:00 休日: 木曜 メニュー: 拉麺丸500 拉麺角600 替え玉(半額)とても変な餃子(4個)300 ダシ入り半熟玉子50