■「麺屋 武蔵」プロデュースによる新店「二天」
相変わらず行列が絶えない新宿の人気店「麺屋武蔵」。その流れを汲みながらメニューも味も変えて新店をプロデュースした。その名は宮本武蔵の『二天一流』から取って「二天」。すぐ近くに複数の行列店がある日本一のラーメン行列店激戦区とも言える東口・南池袋に2002年8月31日に出店。

■2002年8月31日「二天」誕生!■
「麺屋武蔵」が3店目を出す、という話は随分前(1年以上前?)からあった。しかし、いい場所が見つからなかったらしく、延び延びになっていた。場所は渋谷か池袋のどちらかということで、一時は渋谷の駅前に決まりかけたこともあったようだが、条件などが折り合わず、最終的に池袋に決定。

「麺屋武蔵」の3軒目ではあるが、その店名、メニュー、味をまったく変えて、新店として登場させた。店主の山田さんの口癖にこんな言葉がある。「宮本武蔵は一番になるためにあらゆる努力をしました。私も二番は嫌い。『前例なしの亜流なし』。このムサシイズムが私のモットーです。」だから「麺屋武蔵」は一つでいい。出発点でもある青山もこの夏に「麺屋武蔵 青山(せいざん)」と名前を変えた。いよいよ「麺屋武蔵」は一つになったのである。しかしながら、その流れを直接受け継ぐ新店であることに間違いはない。そういう意味では“武蔵系”であり“ムサシイズム”を持った店であるのだ。

『前例なしの亜流なし』。新店の「二天」では、新しい試みをした。ラーメンの具としては当たり前に存在するチャーシューを揚げて出したのである。確かに前例がない(と思う)。パーコーメンなどのようなものはあったが、「二天」のそれは絶妙に柔らかく衣を薄めに付け青海苔を加えてさっくり揚げたもの。さらに、オプションで玉子天もある。ゆで卵までも揚げてしまったのである。まぁ、賛否両論出ることは承知の仕掛けであろう。確かに、こうじゃなくてもいいと思う。しかし、こうだからこその“武蔵系”であり、“ムサシイズム”なのであろう。

麺はやや細めの縮れた麺。なめらかで本来は柔らかい麺なのだが二日間ほど熟成させることで、コシの強さを出している。スープは豚骨ベースでやや白濁したものに鰹節ベースのものを合わせたスープ。焦がしねぎを少し浮かせることでアクセントになっている。まったくオリジナルで作ったスープなのに開店後、お客さんの「今風」とか「今のトレンド」という声を聞いて、当初の味を変えてしまったようだ。あくまでも『前例なしの亜流なし』にこだわり、知らずに始めたことが二番煎じのように思われるのが嫌だったようだ(笑)。そんなことも含めて少しずつ変わっていく(進化していく)と思う。

この近くは単にラーメン店が多いという激戦区ではなく「光麺」「無敵家」「ばんから」「玄武」「屯ちん」など、行列のできる店が多い激戦区という厳しい闘いを強いられそうな地区である。さて、「二天」は行列の流れを変えることができるのかどうか?楽しみである。
【DATA】店名:二天 最寄駅: 池袋  住所: 豊島区南池袋3-14-12 東口を出て、すぐ右(南)へ。明治通り沿いを南へ行くと「光麺」の先に五差路がある。その東通り商店街を入って、まもなく右側 TEL:03-3360-8634 営業時間: 11:30-14:30、17:30-21:30  休日: 月曜 メニュー: 豚天らー麺750 玉豚天らー麺850