ピエール・ガニェールが、再び東京に舞い降りる!
来日2日目のピエール・ガニェール氏 |
なんて、優しい顔で笑うんだろう。青いシャツとジーンズに身を包んだピエール・ガニェール氏は、まるで休みの日に公園を散歩するような穏やかさ。
2010年3月19日の新店オープンを前に、この凪いだ心境は、いったいどこからくるのでしょう。
と言うのも、通常、オープン前のレストランは、メニューやオペレーションの確認で、戦場と化しているもの。とすれば、ガニェール氏のように、ラスベガス、ドバイ、パリ、クールシュベル(フランス)、ソウル、香港、ロンドンと7店舗を展開する3つ星シェフとて同じこと。
その理由は、インタビューが始まってすぐの第一声。「僕には今、ストレスが全くないんだ。人に恵まれているからね」という、ガニェール氏の言葉の中にありました。
ドバイに続く、2番目の業務提携店
「ピエール・ガニェール」店内 |
それは、溜池山王「ANA インターコンチネンタルホテル東京」36Fの「ピエール・ガニェール」でのインタビュー。
こちらは、インターコンチネンタルホテルとしては、ドバイのインターコンチネンタル ドバイ フェスティバル シティ内にある「ルフレ=パー=ピエール・ガニェール」に次ぐ、2番目の業務提携店。
日本においては、昨年、閉店した青山「ピエール・ガニェール」にかわる、待望の新店となります。
凪いだ心境の理由は、信頼できるスタッフの結集
オープン前のプレス発表会でスタッフを紹介するガニェール氏 |
オープンに向けたこの6ケ月、ガニェール氏を支えてきたのは、マネージャーのミッシェル・ドゥレピンヌ氏、エグゼクティブシェフのジャン・マリ・プニエ氏、ヘッドシェフのオリビエ・シニョン氏、シェフパティシエの森谷孝弘氏、コックの赤坂洋介氏をはじめとする、たくさんのスタッフ。
ワインセラーに囲まれた「ピエール・ガニェール」入口 |
つまり、それは、日本のカルチャーにも、ガニェール氏の環境にも精通したスタッフが、がっちりそばにいるということ。
そんなスタッフとの信頼関係をどのように築いてきたのか、お尋ねしたところ、それはやはり「長い時間」とのこと。「でも、それは、ただ単にキャリアを重んじるわけではなく、じっくりハートまで見つめること。レストランでは料理人がスターと言われるが、何より大事なのはチームワーク。ゲストを迎える心地良いサービスも含め、オープンニングから完璧は難しいかもしれないが、私は今、とても満足している」。
と聞けば、窓辺で東京タワーを眺めるガニェール氏が、安心した面持ちでいるのも、合点がいくというものです。
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