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自分の生まれ年のヴィンテージ菓子を探そう(7ページ目)

自分の生まれ年のワインを探すというのは、よく聞く話。では、それがお菓子なら? それは、さながら、誕生年のヴィンテージお菓子。自分と同じ年月を生きてきた、愛しいお菓子を探してみましょう!

執筆者:河野 優美

あとがき

自分の生まれ年のお菓子って何だろう? そんなひとすじの興味から走り出した今回の企画でしたが、始めてみると、その作業は想像以上に難航し、今日の掲載を迎えるまで、なんと3ケ月を要しました。

苦労したのは、やはり1950年代。調べてみると、甘いものはすでに多々あったものの、「中村屋」のクリームパンやクリームワッフルは1904年、かりんとうは1919年、あんまんや月餅は1927年、「アサヒ飲料」ののちに三ツ矢サイダーとなる「平野水」は1884年、「明治製菓」のチョコレートは1918年、サイコロキャラメルは1927年、「森永製菓」のマリービスケットは1923年と、発売はだいぶ前でした。

和菓子にいたっては、かなり歴史があり、50年代などは、つい最近という気がしてしまうメーカーもありました。

でも、60年代に入ると、次々とお菓子は発売されてゆき、70年代に入ると、同じ年に誕生したお菓子が多数見つかるという、作業がおもしろいほどスムーズに運ぶ状態になりました。

その中で気付いたのが、もっと入ってくると思っていたパティスリーのお菓子が、ほとんど入らなかったこと。

今でこそ、「ショコラ」「スイーツ」という呼び名が一般的ですが、あの「ピエール・エルメ」が「ホテルニューオータニ」に日本初上陸したのは、1998年。そこからは、「ピエールマルコリーニ」「ジャン=ポール・エヴァン」など、パティスリーが次々オープンしていますが、考えてみれば、それもここ10年くらいのことなのですよね。

とそんなお菓子の歴史も感じつつ、今回の記事では、本当にたくさんの方々のご協力をいただきました。「ウェスト」 「しろたえ」をはじめ、長く愛されているお菓子があっても、誕生年の記録が残っていなく、掲載に至らなかったお店もたくさんありました。

また、「江崎グリコ」など、先に他のメーカーで決定している年に、お菓子の誕生がだぶってしまったメーカーさんもありました。

そんな中、皆様、快くお菓子誕生の年代をお調べいただき、ご協力いただいたことを、心よりお礼申し上げます。

アップの日を迎えられたのは、掲載させていただいた企業およびお店の方々はもちろん、掲載に至らなかった皆様のご協力も大きいものであったと、感謝しております。本当にありがとうございました。

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