「お待たせしました」のひと言を!
たとえば、人との待ち合わせ。約束の時間前であっても、相手が先に来ていたら、「お待たせしました」と現れる人もいれば、約束の時間をとうに過ぎていても、「久しぶり」と普通に現れる人もいます。
でも、この程度のことは、会えた嬉しさが先立って、すぐに流れていってしまいますが、それでも「どちらがいいですか?」と聞かれれば、やっぱり心地良いのは、前者の方。
そして、それは、そっくりそのまま女性トイレにも言えること。
たいして次の人を待たせていなくても、「お待たせしました」とひと言かけてバトンタッチする人もいれば、たいして待ってもいないのに、あからさまにムスッとした顔で空いたトイレに入っていく人もいる。
実際、私も「お待たせしました」と会釈した時、「ホントに待ちました(キーッ!)」とすごい目つきでにらまれたことがありましたっけ。
つやつやのブラウンの髪を、くるっと巻いた素敵な女性だったので、そのカリカリ感には、ちょっとビックリ! 「こんな顔、テーブルで待っている男性の前では出さないのだろうなー」と思うと、同じ女性として、少々悲しくなるものがありました。
とは言っても、待ち時間は、せっかち、のんびりなど人の性格によっても、長い、短いにかなり差があるもの。私にとってのさっくりは、その女性にとっては、イラ立ちを感じる長さだったのかもしれません(だとしたらごめんなさい)。
でも、だとしても、よっぽど非常識な個室占有時間でなければ、お互い、許容し合うのが基本。特に、メイク直しという、男性にはない作業が入る女性トイレの中では、その辺りも同性として考慮の範囲であり、快く個室交代劇をやってのけるのが、大人の女性の力量というものです。
だからこそ、こんな時、駆使したいのは、「お待たせしました」のひと言。そこに、やわらかい表情をつけることができたら、お互いの待ち時間も、きっとトイレらしく水に流せるはずなのです。
トイレの中も、付き合い上手が心地いい。
WCは、単純に、Water Closetの略? いやいや、気持ち的には、Woman Communication と思っておくのがベストでしょう!
【目次】
聖夜はメッキなしで勝負!
ファンデーションで見抜くその女性の本質!
トイレから出て、手を洗わないのはなぜ?
その石鹸、洗ってから使う? 使ってから洗う?
その鞄、どこへ置く?
待つ男!
【あとがき】男女兼用トイレってどうしてる?