トイレから出て、手を洗わないのはなぜ?
レストランのトイレで、本当に極たまーにですが、個室から出てきて、手を洗わず出てゆく女性を見かけます。瞬間、「なんて不衛生なんでしょ!」 と、思わず白い目でその人を追ってしまいますが、これは思うに、きっとその人が用を足していない証拠(そう思いたい)。
では、なぜ用を足さないのに、女性は個室に入るのでしょう。
それは、たとえば伝線したストッキングの履き替え。はたまた「寒い」「暑い」を調節するブラウスの下のババシャツの脱ぎ着。そして、静電気で洋服の下のどこか一箇所にたまった下着を、元の位置に戻す、なんてこともあるわけです。
こうしてひとつひとつの作業を思い浮かべると、決して手が汚れるようなこ
とはしていず、個室に入ったからと言って手を洗わなければいけない決まり
はないのかもしれません。
とは言っても、個室を使うということは、取っ手をさわらずして入れるわけもなく。じゃあ、その取っ手はきれいなのかと問われれば、そこはやはり皆が手を洗う前にさわる部分。突き詰めれば、きれいとは言えない場所なのです。
でも、まあ、取っ手のことまで、いつも気にしている人もそういるわけもなく。そうなるとやはり、あとはイメージの問題?
「人から自分がどう見られているか気にしなくなったら終わり」と言う人も
いますが、これもやっぱりそのひとつ。個室から出てきて手を洗わない自分を見たら、まわりの人はどう思うか。それを考えたら、おのずと答えは出てくるわけです。
いくら用を足していないと言っても、個室の中のことまでは、まわりの人に
は見えません。かと言って、誰に聞かれもしないのに、「私、用を足してませんから!」と言うのも、ちょっとおかしな話。
ならば、ばっちいレッテルを貼られる前に、用を足したのに手を洗わないとあらぬ疑いをかけられる前に、さっと洗うという普通の流れを実践する方が、何より無難で、誰の目にも美しいということになります。
トイレの使用も、恋と同じ。他人の視線の前で、自分をきれいに見せる努力を怠たるべからずなのです。
【目次】
聖夜はメッキなしで勝負!
ファンデーションで見抜くその女性の本質!
その石鹸、洗ってから使う? 使ってから洗う?
「お待たせしました」のひと言を!
その鞄、どこへ置く?
待つ男!
【あとがき】男女兼用トイレってどうしてる?