聖夜はメッキなしで勝負!
クリスマスと言えば、カップルにとっては勝負の一夜。レストランの食事もさることながら、この日ばかりはその後のBarや、ヘリや船でのリッチなナイトクルージングなど、ロマンチックなアフターレストランに重点を置いている方も少なくないでしょう。
となると、最初のレストランのトイレでは、どうしてもその後を意識した入念なケアになりがち。そのため、イケナイと思いつつ、つい目の前の鏡を占有してしまうこともあったりするものです。
こんな時によく見かけるのが、メイク直しで鏡の前を延々と陣取っている女性と、その後ろで、用を足した後、手が洗えずとまどっている女性の姿。
通常、レストランの場合、鏡は洗面台とセットでついているので、鏡を占有
するということは、その前にある洗面台の前に立ちはだかり、洗面台をも占
有するということ。
普通は、メイク直しより手を洗う人が優先というのが、女性トイレの無言の了解のため、メイク直しの人は手を洗う人が来たら、さっと洗面台を明け渡すのが常ですが、アフターレストランで心がいっぱいになっていると、つい自分のケアだけに陥りがち。
手を洗えず立ち往生する人に気付いても、気付かなくても、このままメイク
直しを続行しちゃいたいという自己中な気持ちに、ちょっぴりなっちゃった
りするものです。
特に2台以上洗面台がある場合、自分が替わらなくてもという思いがあるため、さらにそれは助長される。なので、タイミングが悪いと、数台洗面台があるのに、誰も進んで替わろうとしない最悪の現状がくり広げられるのです。
そんな時、手洗い待ちの女性が、「非常識ね!」と言わんばかりに、無言でドン!とメイク直しの女性を押しのけ、がーっと手を洗ったりすると、その場の空気は一気に険悪に。
かと言って、誰かに気付いてほしそうにうろうろするのは、大人の女性としては、少々自己主張に欠ける行為。
ならば、「ちょっとよろしいですか?」と一声かけ、洗面台を空けてもらうのが一番なのですが、その際、言葉の端々に、イラッとした空気を伴うと、押しのけ手洗いと結果はさほど変わらないということにもなりかねません。
ならばここは、内心はどうあれ、笑顔で遠慮する態度を見せつつ、「使ってよろしいですか?」とあくまで感じ良く、洗面台を空けさせる。戦うだけがすべてじゃないことを、思い出すことこそが、素敵な女性の第一歩と言えましょう。
そんな基本に立ち返ることができず、自分のメイク直しにだけ必死になる女性が、彼の前でだけ素敵な女性でいられるはずありませんよね。メッキは必ずはがれるもの。
クリスマスのトイレは、アフターレストランを完璧に演出するための控え室。だからこそ、その中にいる時から素敵な女性でありたいものですね。
せっかくの聖夜。最高の自分でいられるよう。Merry X'mas!
【目次】
ファンデーションで見抜くその女性の本質!
トイレから出て、手を洗わないのはなぜ?
その石鹸、洗ってから使う? 使ってから洗う?
「お待たせしました」のひと言を!
その鞄、どこへ置く?
待つ男!
【あとがき】男女兼用トイレってどうしてる?