客層の80パーセントが外国人の「ロティ」。

秋の夜長はテラス席!
テラス席から店内へ続く「ロティ」の入口。

「わからないことがあったら、何でも聞いて下さい」。お店に着いて、開口一番、そう話しかけてくれたのは、チリ人の女性スタッフ。その言葉通り、流暢な日本語で、メニューを端から説明してくれる。

その上手さに驚いて、どこで習ったのか尋ねてみたら、なんと隣国のボリビア。「日本語センターの先生が、都はるみさんの歌も聞かせてくれたんですよ!」。

こんな会話から始まった、アメリカン ワインバー アンド ブラッセリー「ロティ」の取材は、その客層の80パーセントが外国人。平日の夜は、会社やショッピング帰りの日本人もいるものの、土日は特にブランチを開催していることもあり、近くに住む外国人ファミリーの姿が目立つのだそう。

接客に必要なのは、語学力よりコミュニケーション力。

秋の夜長はテラス席!
六本木ヒルズから駅へ向う裏通りに「ロティ」があります。目印は、丸いデッキテーブル。

となると、「ここで働く人は、みんな英語が話せるのですか?」と店内にいた日本人の女性フロアマネージャーに聞いたところ、笑顔でにっこり! 「いえいえ、私はほとんど話せませんよ」。

「接客は、語学力も大切だけど、もっと必要なのは、わかり合おうとするコミュニケーション力。表情とかで伝えられるものって案外多いんですよ」。

「ホールの仕事をしていて、一番嬉しいのが、私達スタッフを見つけて、「また来たよ!」と手を振りながら入ってきてくれるお客様。そして、帰る時、「See you next week(また来週)!」と言ってくれると、次への楽しみにつながります」。

なので、この「ロティ」では、「いらっしゃいませ」はナッシング。あえて禁止と決めたわけではないのに、特にマニュアルを作ったわけでもないのに、スタッフとゲストの間で自然とそういう関係ができていき、今は誰一人使う人はいないのだそう。ちょっと素敵な話ですよね。

脂を落としながら焼くため、見た目よりヘルシー。

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ロティサリーチキンの3種類のソースの中で、一番人気はガーリック!

そんな「ロティ」は、シェフのイアン・トーザー氏ももちろん外国人。アメリカ生活の長いイギリス人のため、お得意はカジュアルなモダンアメリカン料理。

その中でも定番人気を誇るのが、「ロティ ビッグバーガー(1,600円)」と「ロティ オリジナル ロティサリーチキン1/2サイズ(2,200円)」です。

どちらも見るからにボリューム満点ですが、特に「ロティサリーチキン」は、食べてみると意外にヘルシー。専用のマシンで、40~45分も脂を落としながら焼く上、添えられたグリル野菜にも油を一切使っていないため、どん!と置かれたひと皿も、思いの外、すんなり制覇できます。

ソースは、ガーリック、マッシュルーム、フレンチタラゴンの3種類。でも、ハーブやオリジナルスパイスがけっこう効いているので、そのままでも充分。

お店によっては、“皮はパリッ、だから中もパサッ”という喉がつまりそうなチキンも多い中、ソースがなくてもこれだけ美味しいのは、焼いている間に、しっかり旨みを閉じ込めている証拠です。

カニのほぐし身を贅沢に使ったクラブケーキ。

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ルイジアナ州に伝わる辛酸っぱいソースで仕上げる「クラブケーキ クレオロールソース」。

そして、もうひとつのお奨めは、「ズワイガニのクラブケーキ クレオロール風マスタードソースとレモンを添えて(1,800円)」。これは、カニのほぐし身を贅沢に使った、ちょっとやわらかいハンバーグのようなもの。それをバターで焼き上げ、ルイジアナ州に古くから伝わる、辛くて酸っぱいソースで仕上げています。

ナイフを入れると、ふわっほろっと崩れ、味わい始めは、カニの甘みと程よい酸味。でも、飲み込む頃は、ピリッとした辛味が強くなります。その分、後味が刺激され、つい次のひと口を急ぐことに。レモンはお好みですが、全体がいい感じに引きしめるので、せっかくならお皿の彩りに終わらせず、じゅーっとかけてしまうのがお奨めです。

雑踏と落ち着きが入り混じる人気のテラス席。

秋の夜長はテラス席!
開店10年目にリニューアルした店内。斜めに飾られた鏡が、上から店内を眺めるように、食事風景を映し出します。

これらのがっつり系メニューをいただく店内は、実は今年2008年7月にリニューアルしたばかり。10年間、慣れ親しんだ雰囲気に少し手を加え、モダンエネルギッシュな赤を基調に、カウンター席も設置しました。

この日も、ランチが終わったと見える外国人の大きな男性数人が、カウンター席で談笑。ひときわ小さく見えるグラスを片手に、わからない言葉を終始飛び交わせていました。

でも、その字幕のない言葉を聞いているうちに、なんだか耳から楽しい気持ちが舞い込んでくるような。これが、日本人の女性スタッフが言っていた「大事なのは、語学力より、その表情」ということ?

そんな折、写真を撮ろうと、大人気のテラス席に出てみたら、さっきまで降っていたゲリラ雷雨も、もうすっかり上がっていました。平日はボトルワインを除くすべてのアルコールドリンクが半額になる、ハッピーアワー(17時~19時)も開催中です。

秋の夜長はテラス席!
六本木の雑踏とひとつ通りを入った落ち着きが入り混じる人気のテラス席。

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ロティ アメリカン ワインバー アンド ブラッセリー
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ロティ アメリカン ワインバー アンド ブラッセリー

<店舗データ>
ロティ
所在地:港区六本木6-6-9 ピラミデビル1F
TEL:03-5785-3671
営業時間
土日祝
ブランチ:11:30~17:00 
ディナー:18:00~22:00 
平日
ランチ :11:30~14:30   
カフェ :14:30~17:00  
ハッピーアワー:17:00~19:00
ディナー:18:00~22:00(金22:30)
定休日 :無休
喫煙可
日比谷線六本木駅3番出口より徒歩約3分
地図:Yahoo!地図情報

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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。