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【ハワイ州観光局】が選ぶ東京のお店!(2ページ目)

【世界の観光局が選ぶ東京のお店】シリーズ第2弾は、ハワイ州観光局のセレクト! 東京にいながらハワイを感じられるお店をご紹介します。お料理は、ロコモコとデザート特集!

執筆者:河野 優美

ハワイ出身のRyojiさんが営む「OGO Ono-Loa Hawaii」。

OGO Ono-Loa Hawaii
ハワイ州観光局がwebコンテンツで展開する、ハワイ講座(ハワイアン・フード)の講師も務めた、ハワイ出身のRyoji(リョージ)さん。そのリョージさんがオーナー兼シェフを務めるのが、赤坂のハワイ料理店「OGO Ono-Loa Hawaii(オゴ オノロア ハワイ)」です。

それは、ハワイ語で「おいしい物がたくさんある」という意味のOno-Loa(オノロア)と、リョージさんが大好きな海草を意味するOGO(オゴ)を合わせた名前。

店内は、3人づつくらいが座れる丸テーブルが5つとカウンター席が3席。決して広くはないですが、毎夜、都内に住むアメリカ人、インド人、タイ人、フィリピン人、中国人など様々な国の人が押し寄せ、とても多国籍な雰囲気。ハワイ州観光局のオフィスとも近いため、観光局のスタッフも時々訪れます。

と言うと、英語が話せないと食べに行けないような気になりますが、メニューは英語と日本語両方で書かれているので大丈夫。本日のお奨めの10品のメニューだけは英語のみですが、「日本語がわかる外国人スタッフもいるので、気軽に聞いて下さい」とのこと。

「アロハフェスティバル」のポケコンテスト・ソイ部門優勝。

OGO Ono-Loa Hawaii
ここのイチオシのメニューは、「ポケ料理(1,890円)」。ポケとは、魚介類をネギや調味料で和えたもの。

ここでは、ごはんの上にマグロ、リンゴ、マカダミンナッツ、白ゴマ、ネギ、うずらの卵をのせ、醤油を使ったバーベキューソースでユッケスタイルに仕上げた「照り焼きポケ」と、タコ、トマト、白ゴマ、ネギ、海草をナンプラーとまろやかな塩味のハワイアンソルトで和えた「リムタコポケ」、紅ショウガ、トビコ、マグロ、アボカド、ネギ、白ゴマを唐辛子のマヨネーズで和えた「スパイシーマグロポケ」の3種類を合わせ盛りにして、ひとつのメニューとしています。

注目は、「照り焼きポケ」。これは、昨年リョージさんが、毎年夏にハワイ全土で開催される「アロハフェスティバル」期間中に、ハワイ島の「ハプナプリンス」で開かれた、料理の腕を競う「ポケコンテスト」に初参加し、ソイ部門で優勝した時のお料理。こってりと甘く、それでいてどこか香ばしい、なんとも後を引くお味です。

また、「スパイシーマグロポケ」では、紅ショウガとアボカドの相性の良さにビックリ。こんなに合うとは。淡白なアボカドに紅ショウガの甘酸っぱさが入り込み、おもしろい味の変化です。

マカロニを添えたアメリカングレービーソースの「ロコモコ」。

OGO Ono-Loa Hawaii
定番人気は、やはり「ロコモコ」。添えられているのは、ポテトサラダで和えたマカロニ。細切れの人参やネギも入っています。お料理にマカロニを添えるのが、ハワイ料理の風習のひとつのだそう。

ハンバーグのソースは、日々、作り足しで煮込んできたアメリカングレービーソース。こんがり焼けたような香りと、カレーのようでカレーじゃない独特の味わいが、次のひと口を急がせます。

スタッフの方いわく、もともと「ロコモコ」は、ハワイ島が発祥の地だそう。あまりお金を持っていなかった女子学生が、あるだけのお金を食堂のおじさんに渡し、「これで何か作ってほしい」とお願いしたところ、おじさんが作ってくれたのが、残り物の食材をアレコレ混ぜた丼物。それがおいしかったため、のちに「ロコモコ」となり、広まっていったのだそう。

なので、「ロコモコの良さはまずは安いこと」。そして「おいしいこと」なのだと、スタッフは言います。その証拠に、ここの「ロコモコ」は、マカロニサラダ付きでお昼は800円。夜はさらにオニオンフライなどのトッピングもついて、1,260円です。

ハワイ料理とは? ハワイローカルフードの由来。

OGO Ono-Loa Hawaii
スタッフの方に「ハワイ料理とは何だと思いますか?」とおたずねしたところ、「楽しく皆で食べること。そのベースになっているのが、バーベキューです」。

「ハワイにいると、昼食にバーベキューパーティーが行われているのをよく見かけます。そして、その匂いにつられて、近所の人が集まってくる。その時、バーベキューのサイドメニューとして、皆が持ち寄るのがそれぞれの家庭料理。そこには、お醤油を使ったものもあれば、ナンプラーを使ったものもある。ハワイは多国籍の人が集まるので、それぞれの国の味わいがバーベキューを通してひとつになるんですね。そうして融合されていったのが、ハワイローカルフードと言えるのです」。なるほど。

そして、このハワイローカルフードの由来はもうひとつ。「ハワイは昔、サトウキビを刈る重労働に就いている人が多かったので、お弁当が唯一の労働者の楽しみでした。ここでもまたそれぞれの国の家庭料理が持ち寄られ、交換しながら食べることで、その味を知り、それがいつしか融合され、ハワイローカルの味わいとなったのです。なので、“オベントウ”という言葉は、ハワイでもかなり通じる所が多いんですよ」。

こんな貴重なお話を聞きながらいただくハワイ料理は、さらにおいしく、おのずとハワイをもっと知りたいという気持ちが高まります。それもこれも、ハワイ出身のリョージさんが営む、本場さながらのお店だからこそ。

ここ「OGO Ono-Loa Hawaii」は、今年7月で5周年。毎年、オープン月にはハワイにゆかりのある小錦さんなどを呼び、パーティーを行っているそうで、今年はより盛大に開催する予定だそう。また、今年は「ポキソース(醤油のソース)」や、日本で言うタバスコのような「ハワイアンチリペッパーウォーター」のスーパーやインターネットでの発売も予定されており、一躍脚光を浴びそうな勢いです。

OGO Ono-Loa Hawaii
ビル1Fにある「OGO」の看板。
<店データ>
■【英語】OGO Ono-Loa Hawaii
所在地:港区赤坂5-1-4
いそむらビル5F
TEL:03-3585-5337
営業時間
ランチ :11:30~14:00(LO)
ディナー:18:30~22:30(LO)
定休日:日曜日(土曜日は予約のみ)
喫煙可
千代田線赤坂駅東口徒歩約5分
地図:Yahoo!地図情報

次ページでは、リトルハワイ・恵比寿で8年目を迎える「TSUNAMI」をご紹介します!
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