『花ざかりの君たちへ』のロケ地インタビュー!
ここは以前、葡萄の栽培から醸造、ビン詰までを一貫生産する醸造場として栄えたところ。その称号であるCHATEAU(シャトー)と創設者の神谷伝兵衛さんの名を取り、シャトーカミヤと名づけられました。
この100年前の建物に、毎回大道具さんの手によって校門や校章が取りつけられ、現代の学園および寮に変身してゆく様子は、見ていてとてもおもしろかったそう。「発泡スチロールの道具を本物のように見せる大道具さんは、本当にすごいと思いました。」 そんな話をしてくれたのは、ここ「シャトーカミヤ」の広報を務める日隈進(ひのくますすむ)さん。
ドラマではこの本館2Fの茶色の木の扉にセットの校章が取り付けられていました! |
撮影は、多い時で週2回くらい、全期間では合計30回以上も行われたそう。朝早い時は5時半から、遅いときは夜中の3時過ぎまで行われることもあったそう。7月~9月という夏放送のドラマの宿命でもありますが、昼間の撮影はおのずと炎天下。こちらでの撮影はほとんどが屋外だったため、出演者もスタッフも本当に大変そうだったとのこと。
イケメンが集まるシーンでよく出てきた敷地内の像。 |
その日の撮影は、小栗旬さんが堀北真希さんを抱きしめるシーン。それを通りかかった生田斗真さんが、偶然目撃してしまう場面でした。ほんの1分ほどのシーンでしたが、取り終わった後、日傘をさしかけられた堀北真希さんが、一瞬つらそうに植え込みに寄りかかるようにしていたのが、今も思い出されます。
でもその後、オンエアを見たら、そんな素振りは全く見せず、とてもいいシーンに仕上がっていたので、改めて女優さんってすごいなと思いました。
と同時に、スタッフの大変さにも敬意を払いたい気持ちになりました。というのも、どこからともなく撮影の日を聞きつけ、集まってくるたくさんのギャラリーを、安全に誘導しなければいけないからです。
じっとしていても汗が流れる猛暑。ただでさえイライラするのに、中には、出演者見たさについ入場を止められている区域に入ろうとするギャラリーもいたりするわけです。でも、スタッフはその都度、「ごめんねー。ちょっとだけ待っててもらってもいいかなー?」と、やんやりと静止。大人、子供にかかわらず、誰に対してもとても丁寧な態度で好感が持てました。
ドラマ作りの大変さは、本当にTVでは見えない部分がほとんど。大勢の人の力が結集して出来上がるものなのだということを、目の当たりにした気がします。
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