レストランも人と同じ。その人生には始まりと終わりがある。
今クールでも撮影の頻度が高かったのが、レストランではやはり「ロビンズクラブ」「Lawry’s The Prime Rib,Tokyo」「CANAL CAFE」「cafe serre」。ホテルでは、「リーガロイヤルホテル東京」「ホテル イースト21」。この辺りは、もうロケ地として定着していますね。
そんな中、新たな台頭を感じたのが、「MY HUMBLE HOUSE」「アルテリーベ」「レストラン hisio」「Angepatio」「RESTAURANT TANGA」「RISTORANTE NOBILDUCA」など。
中でも「アルテリーベ」は、横浜の歴史的建造物にも指定されている建物内ということもあり、情緒豊かで雰囲気の良さは格別。今後のドラマでも使われるのは必至です。
そして、「こんなレストランもあったんだ!」と新鮮な息吹を感じさせてくれたのが、草なぎ剛さん主演の『僕の歩く道』で毎回のように出てきた「la Figue(ラ・フィグ)」や「REGINA(レストランレジーナ)」「亘’s RICE」「cafe HEAVEN’s」など。
体にやさしいお料理だったり、アロマも楽しめたりするナチュラル&カジュアルな雰囲気が、癒しを必要とした今の時代のツボにはまる気がしました。
ただ「la Figue(ラ・フィグ)」に代表されるように、通常の営業時と撮影時の店内の様子が違う場合も多々あります。ドラマの中では、Tシャツや自転車がずらりと飾られていましたが、通常はもっとシンプル。
居心地の良さに変わりはありませんが、ドラマで見たままを期待して出向くのは禁物。ドラマで使われたのはあくまで情報で、お店にはそこ本来の持ち味を楽しむ気持ちで行くのがベストです。
それは、メニューも同じ。『家族』でも、竹野内豊さんと石田ゆり子さんが子連れで「アルテリーベ」にランチに行くシーンがありましたが、この時、出ていたお子様ランチも通常のメニューにはありません。これは、撮影用に特別に作られたもの。その辺りの違いもあらかじめ理解するのが、そのお店の良さを最大限に堪能するコツとも言えましょう。
また、逆にロケ地としても絵になるのに、残念ながら撮影後に営業終了してしまった所もあります。それは、みなとみらいを一望する夜景で人気を集めていた隠れ家ホテル「オリエントホテル横濱開洋亭(2006年11月27日閉業)」と、13年もの長きに渡り広尾で愛された「カフェ・デ・プレ(2006年12月30日閉店)」。
でも、「カフェ・デ・プレ」は2007年3月上旬、南仏モンペリエのレストラン「ル・ジャルダン・デ・サンス」のオーナーシェフ、ジャック&ローラン・プルセル氏によるカフェ&ビストロ「Café&Bistro des Frères POURCEL」として新たにスタートする予定。都内に、またひとつ新しい撮影スポットが誕生しそうですね。
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