毎朝、契約農家から届く新鮮な食材で作るナチュラル・キュイジーヌ。
オーナーも惚れ込んだ諸橋シェフの野菜の盛り合わせ。 |
まず最初に出てきたのが小前菜6品。これは小さいという字を取り除いてもいいのではないかというくらい、嬉しいボリュームでした。内容は放牧黒豚のリエット、人参のフリット、唐芋のチップ、焼き茄子のフラン、野菜のマリネ、放牧黒豚のトロ肉(これらはその日の野菜で作る日替わりのメニューです)。
小前菜のひとつ、野菜の甘みがぎゅっと詰まった人参のフリット。 |
調理法を薪や炭を使って極力シンプルにしているだけあり、どれも率直に素材の味が伝わってきました。それを、沖縄は宮古島の片栗粉のような上質の雪塩で食べる。贅沢とは、自然を味わう、それに尽きるのだろうと思いました。
一度食べたら忘れられない野菜力を発揮する「旬の野菜の盛り合わせ」。
小前菜のひとつ、黄金色の唐芋のチップ。 |
そのシェフは、諸橋新之助さん。見つけた時はごく近く、表参道の「Le cafe BERTHOLLET」にいらっしゃったそうです。その前は「ラ・スウィット」でも活躍していたそう。
小前菜のひとつ、極上のやわらかさを誇る放牧黒豚のトロ肉。 |
入っていた野菜は本当に盛りだくさん。ルッコラ、トマト、蓮根、蕪、セロリ、グリーンオリーブ、レタス、ブロッコリ、赤キャベツの菜の花、のびる、ほうれん草、人参、ズッキーニ、菜の花、ターサイ、ニラ。
これらはすべて、スタッフの方がわざわざ現地まで足を運んでお願いした契約農家から、毎朝送られてくるもの。
小前菜のひとつ、焼き茄子のフラン(洋風茶碗蒸)。 |
また、その料理のすごい所は、温かい野菜と冷たい野菜が混在していること。それが一皿の上でうまく調和し、それぞれの一番おいしい状態をキープしているのです。ドレッシングも最小限に抑えてあり、自然の恵みを存分に舌で感じることができました。
クリーミーなのにヘルシー! オーダー後に作るアツアツの「豊の軍鶏のフリカッセ」。
クリーミーなのにヘルシー。豊の軍鶏のフリカッセ。 |
とは言っても、お肉の後は口直しがほしいもの。そこでタイミング良く出てくるのが、小さなデザートです。この日は、キウイのシャーベットとチョコのコンフィチュールが出ました。
チョコのコンフィチュールが仕込まれたスプーンを使って食べるキウイのシャーベット。 |
次ページでは、この自然な料理の源になっている素材の故郷をご紹介します。