日本人シェフが作る本場に負けないイタリアン
ちょっと甘めのマルサラ酒で香り付けした風味豊かな仔牛肉。 |
イタリアンの人気店にはよくある傾向なのですが、通常、前菜から華やかなメインまで上り調子でたどり着くフレンチに比べ、イタリアンは逆にメインでトーンダウンしてしまいがち。
でも、それは決してメインをさぼっているということではなく、それまでの前菜とパスタがおいし過ぎるということ。イタリアンは、メイン到達までにその見せ場があると言っても過言ではないのです。
オリーブオイルと塩だけで仕上げたラディッキオのアンチョビソース。 |
ラッディッキオとは、チコリと同種のトレビスのこと。ワインレッドのシャキシャキした固めの葉っぱです。これに微塵に切ったアンチョビをからめ、オリーブオイルと塩だけで仕上げたシンプルな一品。
これが、おいしいだけではなく、肉の油をうまく相殺する口直しのシャーベットのような役割もしてくれて、メインがとても引き立ちました。
本日の4つのデザートからチョイスしたのは、手前のイタリア風モンブラン。 |
これを伺って、なるほどなー。どうりで料理がバツグンにおいしいはずです。「ラ・ビスボッチャ」と言えば、イタリア政府公認レストラン。それは、イタリア国外におけるイタリアンの名店として、イタリア政府が公式に認めた味ということなのです。
行ってみると、さすがにインターナショナル。店内の来客比率は、ほぼ半分が海外の方でした。在日のイタリアの方々からもかなりひいきにされているそう。これだけ見ても、ここが本場の味であるという裏付けになりますよね。
そんな現地さながらのお店に、シェフとして抜擢されていた田中裕康さん。同じ日本人としては、ちょっと誇らしい気分です。
でもどこの国の人が作ろうが、それがどんなにおいしい料理であろうが、やはりレストランたるもの、それを生かす土壌が大切。冒頭でもふれましたが、それがここには活気という形でしっかり備わっているのです。
それを作り出しているのは、やはりスタッフの方々なのでしょう。人が料理を盛り上げ、料理が人を幸せにする。まさに、チームワークの賜物ですね。
そんなお店だからこそ、帰路はちょっぴりイベント帰りの気分。「おいしかったなー」もさることながら、「楽しかったなー」が気持ちの大半を占めていました。
またのお越しをお待ちされなくても、またすぐ行っちゃいます! |
大丈夫。お待ちされなくても、間違いなくまたすぐ来ます!
今のところ、私の中ではリピートしたいお店No.1です。
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<店データ>
■イル・ボッカローネ
所在地:渋谷区恵比寿1-15-9 シルク恵比寿1F
TEL:03-3449-1430
営業時間:17:30~23:00(ラストオーダー)
定休日:無休 6月より第1、第3月曜日定休日
喫煙可
JR山手線恵比寿駅東口より徒歩約12分
日比谷線恵比寿駅1番出口より徒歩約15分
地図:Yahoo!地図情報
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