手打ち麺のサンプルを見ながらメニューが相談できる気さくなイタリア料理店。

イル・グラッポロ・ダ・ミウラ
お奨めが書かれた黒板とサンプルの手打ち麺。
キタッラ、オレキエッテ、ルマーケ、パッパルデッラ、タリオリーニ、タリアッテレ、ニョッキ、フェットチーネ。

席に着くと、これらの手打ち麺をひと盛りにしたサンプルを持ってやってくるスタッフ。もう片方の手には、本日のお奨めメニューがずらっと並んだ黒い黒板。

イル・グラッポロ・ダ・ミウラ
シックな黒いインテリアが並ぶ室内。
ここは、白金台の「イル・グラッポロ・ダ・ミウラ」。ここでは、メニューを見ただけではわかりづらいパスタを、スタッフがサンプルを見せながら丁寧に説明してくれるところから食事が始まります。

これは以前、このお店が恵比寿にあった頃から続けられているスタイル。その頃は「オステリア イル グラッポロ」という名前の小さなトラットリアでしたが、ドアを開けたとたん家庭的な温かい雰囲気が伝わってくる、居心地のいいお店でした。

再スタートは「オリオール・バラゲ」も入居するビルの地下。

イル・グラッポロ・ダ・ミウラ
秋の白金台。「東京都庭園美術館」へ続く通り。
3年前、スペインで各賞に輝いた「オリオール・バラゲ」も入居する白金台のビルの地下に移転。でも、スタッフとゲストの距離が近いこのオーダースタイルは健在。相談する楽しみが、すぐそばから期待に変わります。

そして何よりすごいと思ったのは、スタッフのお料理への熟知度。何を聞いても、その場ですらすら答えてくれます。小首をかしげ、「ちょっと聞いてきます」と一旦キッチンへ引き上げる姿を、この日は一度も見かけませんでした。

イル・グラッポロ・ダ・ミウラ
たくさんのオイルやリキュールの向こうで美味しそうな香りを放つキッチン。
しかも答える時、とても楽しそうなのです。シェフのお料理を、うちのお店の味を、できるだけたくさんの人に知ってもらいたいという意気込みに溢れているような。

きっとこれは、シェフのお料理をスタッフみんなが愛しているから。ここのスタッフは、“ただ運ぶ人”ではないのです。長いスタッフになると、恵比寿の頃からもう8年以上勤務しているそう。どうりで、シェフの味を知り尽くしているはずです。


マンマパスタの味が忘れられず、28才で美容師から転身した三浦シェフ。

イル・グラッポロ・ダ・ミウラ
フランス在住のRIKIZOこと深尾力三さんの絵の前でポーズを取る三浦シェフ。
そんなスタッフに囲まれるシェフは、本場のイタリアンを食べさせる恵比寿の某有名店で修行した三浦仁(みうらじん)さん。以前は、なんと美容師だったそう。研修で行ったイタリアのマンマパスタの味が忘れられず、転身してイタリアに1年。今日の「イル・グラッポロ・ダ・ミウラ」を築きました。

話したところ、とっても気さくな方。お料理の中に“楽しい”を感じさせるには、作り手の人柄も関与するのだろうと思わずにはいられません。近隣のフレンチレストラン「OZAWA」のシェフご夫妻も時々訪れるそう。

次ページでは、イタリア・ロマーニャ州のお料理をベースにした三浦シェフのイタリアンをご紹介します!