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ライバルはヒッチコック? 巨匠の遊び心

自作にカメオ出演するといえば、ヒッチコックが有名ですが、ゲーム界にもそんなお茶目でユーモラなデザイナーがいます。ボードゲーム界の巨匠、クニツィアが仕掛けた遊び心とは?

執筆者:双六屋 カゲゾウ

遊び心の天才アレフレッド・ヒッチコック

サスペンス映画の神様といえば、アルフレッド・ヒッチコックです。数々の傑作群で、世界中の人々を震え上がらせてきた監督ですが、一方では遊び心も旺盛。自らの映画にたびたびカメオ出演していることでも有名です。

時には、あまりに巧妙にカメオ出演していたため(『救命艇』という映画では、俳優が手にしている新聞広告のダイエット写真の「before モデル」として登場!) 

観客がストーリーそっちのけで、スクリーンの中の監督を探すようなってしまったというエピソードまで残されています。

あの巨匠は出たがりちゃんでもあった

ボードゲーム界にも、そんな遊び心を持つゲームデザイナーがいます。(というか、もともとボードゲームの存在自体が遊び心の結晶ですが・・・) 

それは『モダンアート』、『ラー』、『チグリス・ユーフラテス』などなどヒッチコック張りの傑作群で、世界中のプレイヤーをたのしませている巨匠・ライナー・クニツィアです。

スター俳優クニツィア(ただしB級)

『ドリームファクトリー』
『ドリームファクトリー』(ハズブロ) プレイ人数:プレイ人数2~5人 プレイ時間:90分位(ゲーム提供:オフィス新大陸)
クニツィアが2000年に発表した『ドリームファクトリー』という作品は、映画がモチーフになっており、プレイヤーは映画プロデューサーとなって作品を作り、映画賞を狙うというというゲームです。

プロデューサー足るもの、カメラチームや音楽家など優秀なスタッフを集める必要があります。そして当然、映画にはスターも必要です。


『ドリームファクトリー』のライナー・クニツィア
他にもフランク・シナトラ、ヘンリー・フォンだなど名だたるハリウッドスターが登場。その中にしれっと自分を紛れ込ませているクニツィア。
ボギーことハンフリー・ボガードや、ヒッチコックが溺愛したグレース・ケリー、ベンハーのチャールトン・ヘストンなどの、錚々たる往年の大スターに交じって、ちゃっかりクニツィアも交じっています。

もっとも、本来、作品にスターが出演していれば「プラス」の効果なのですが、クニツィアのみは「マイナス」とB級扱い。自分をちゃかすユーモアを忘れていません。

その他にもカメオ出演しています→
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