ボードゲーム界に妖しく咲く緑の華
ゲーム界の奇才、フリーゼ・フリードマン。この通り頭もTシャツも緑! (画像提供:オフィス新大陸) |
中でも、ボードゲーム界の怪人・フリーゼ・フリードマン(Friese Friedemann)ほど、ゲームにその作家性が滲みでている男はあまり例がありません。
まずフリードマン本人自信が相当ファンキーです。画像のとおり、「緑衣の鬼かっ!」と思うほどの「緑LOVE」の男。
(あ、『緑衣の鬼』はわからなかったかな・・・ 緑の物を身につけた殺人鬼が出てくる江戸川乱歩の作品なのよ)
発表するゲームも、彼が率いる2F-Spieleのサイトも、本人の頭髪もテーマカラーは緑色だ。
俺様の作品には「F」がついているのだ
『フィジー』 衝立の裏で宝石をこっそり握ろう。この数で競りで戦うユニークなゲーム。 |
そのこだわりのライフスタイルといい、他のゲームにはないテイストといい、たとえるなら、ボードゲーム界のタランティーノだと、双六屋は思っています。
いい感じにキテレツなフィジー!
多く宝石を出せば勝てるというものではないのが、このゲームのミソ。シンプルだが複雑に戦術が絡み合う良作 |
こんなゲームデザイナーだから、ゲームのメカニズムもフリードマン節が炸裂。
フィジーは、変化球、いや魔球といっていいような作品であり、一筋縄ではいかないひねくれたビット(競り)ゲームに仕上がっています。
しかもプレイヤーが奪い合うのは「干し首(チップ)の数」(←次のページで詳しく紹介します)というブラック&シニカルの強烈な二重奏。
が、そのプレイ感は、ヒネクレつつも脳髄をツンツンの刺激。クサヤや鮒寿司に通じるような珍味であり、「慣れると癖になる」、またすぐにやりたくなる「麻薬のような常習性」を持つおもしろさ。
今この記事を書いているこの瞬間も「フィジーやりてぇ」という気持ちが沸き起こってきてます。いや、ホントに。
次はゲームに仕掛けられた数々のフリーゼの企み!→