見極めが肝心なの百も承知だ!
勝負事をするのは技術ではない。しかし勝負事をやめること、これは技術だ
ポーランドの諺
引き際の重要性はどなたもよくご存知だと思います。が、これを見極めるのはヒジョーに難しい! 「知っている」ことと「それを実践する」ということは別次元の問題。恋愛、スポーツ、ビジネス、株の売買、飲酒、ギャンブル。どの引き際とて、その判断を誤ってヒドイ目に遭った経験の一つや二つは誰にでもあることでしょう。(もちろん双六屋にも記憶から消したい出来事がいつくもあります)
タイトル:ダイヤモンド 原題:DIAMANT プレイ人数:3~8人 プレイ時間:20分位 |
この「引き際」がとても重要なファクターになるゲームがあります。それがこの『ダイヤモンド』というゲーム。ルールはあきれるほどシンプルで、かつゲームとしてはおもしろいという大変な秀作なのですが、引き際のセンスを磨くのにこれ以上のゲームはありません。
行くか戻るか・・・ 選択肢はたった2つ
プレイヤーは坑道を探検する冒険家です。プレイヤーは毎ターンに、今いる地点から更に奥へと「進む」か、探索をあきらめて出口へと「戻るか」かのたった2つ選択肢のどちらかを選ぶだけです。この先は一体どーなっているのか!? それはカードだけが知っている。 |
先へと進むのにはもちろん理由があります。それはダイヤモンドがザックザック落ちているのです! 「坑道カード」が出れば(そしてそこにはダイヤモンドが落ちているので)宝石ゲット! その時点で坑道に残っているプレイヤー全員でダイヤモンドを均等に山分けします。(←ここがポイント!)
しかし、カードの中には毒蛇や毒さそり、落盤といったアクシデンカードも交じっており、同じアクシデンに2度遭遇するとその坑道は閉鎖! 閉鎖された時点でまだ坑道内に残っていたプレイヤーは、その道すがらに拾ったダイヤモンドはすべて没収されてしまいます。ダイヤモンドは、適当な時点で冒険をやめ、無事に出口まで戻らなければ自分の物にならないのです。
坑道は全部で5本。すべての探検を終えたときに、もっともダイヤモンドを獲得したプレイヤーが勝者です。
文章で書くとたったこれだけのゲームなのですが、これが実際にプレイするとめちゃくちゃ熱い! 実際、双六屋はこのゲームだけで徹夜をしたことがあるほどですから・・・ その理由は!