博徒が携えていたその箱の中身は

博徒の小箱
博徒の残したその小箱の中身は・・・
ここにジュエリーボックスほどの小箱があります。しかし人によってはこの中身に宝石以上の価値を見出すかもしれません。ガイドもその一人です。
何故ならこの箱、どうも博徒が実際に使っていた商売道具だったようなのです。その中身は…

花札が2セットに碁石や網籠、札(チップの役割)やミニチュアのダルマ・軍配も入っています。これらは花札の遊び方の一つ「八八」で使用される小道具類です。(この他に八八では使用しませんがサイコロも入っていました。)



これらすべてのコンポーネントが遊びなく箱の中にきっちり収まっているのが何とも魅力的です。日本独自の機能美と様式美がここには貫かれているといったら言過ぎでしょうか。

道具は相当使いこまれ汚れていますが、逆にそのこと妙に生々しい迫力を醸し出しています。持ち主と一緒に数々の修羅場を共にしてきたのではと想像が脹らみます。

この小箱の現在の持ち主は『男のこだわりグッツ』ガイド納富さんです。これほどの逸品お持ちとは「さすが!」といういうより他ありません。納富さんがこれを手に入れた経緯はこちらにあります。ガイドはこのメルマガを目にするや、絶対に実物をみてみたいと取材を申し込んだところ快諾していただきこのコラムでご紹介できることになりました。

まさに宝石のごとき道具の数々

道具を詳細に調べて行くとこれがそこかしこに「博徒の商売道具」であった匂いがして思わずニヤリとせずにはいられません。

任天堂製の花札
昔から任天堂はトップブランドだった
例えば花札は任天堂製。今でこそデジタルゲームのハード・ソフトの雄として世界に冠たるゲームメーカーですが、もともとはアナログゲームの道具からスタートしています。最近ご紹介したガイドの好きな小説にはその社名の由来が語られます。

「任天堂の札だね。運を天に任せるから、任天堂。知ってた?」

   

今も昔も「遊び」のトップメーカーであることに変わりありません。プロのギャンブラーのお眼鏡に叶う花札を当時から作っていたのは当然のこと。もちろん任天堂の花札は現在でも販売されています。

グラサイ
中央上の一つだけ色がやや違うのがグラサイ
またサイコロをよく検討していると明らかにバランスがおかしいものが交じっています。通称「グラサイ」と呼ばれ特定の目が出やすいイカサマダイスです。商売道具と書きましたが、これはむしろこれは使いこまれ馴染んだ武器、いや戦友ともいえるものです。


現在このような道具を携え賭場から賭場へと渡り歩く博徒は絶無でしょう。花札はトランプにとって代り、傷やゆがみなどで特定のカードと判明しないように数ゲームが終われば使い捨てです。


また現在ギャンブルで使われているサイコロはプレシジョンダイスといって本体が透明のものです。そもそもプレイヤーの持ちこんだ道具を認める賭場などありえません。そしてなによりも日本では賭場自体が衰退し、精々みられるのはアンダーグラウンドで運営されているカジノくらいです。

博徒が戦友を手放した経緯は不明ですが、その理由の一つに時代の波に抗うことができなかったというのがあったのかもしれません。

【関連・参考サイト】
[男のこだわりグッツ]ガイド納富 廉邦さんのページ
Come together All Gamers「気まぐれ日記」の八八セット
Fontiva Game Clubの八八のプレイレポート

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