哲学者のカントは「手は外に出た脳である」言っています。それくらい手先を使うということは脳への刺激が高く、知育に欠かせないばかりか、歳をとったらとったで手先を使うことはボケ防止になるとことは皆さんよくご存知のことと思います。というわけで今回は手先を使うゲームをお子さんと遊んでみてはいかがでしょうか?
● 天空を目指せ!現代のバベルの塔「ヴィラ・パレッティ」
グラグラ+戦略がミックスされた傑作バランスゲーム
手先の器用さが必要とされるものといえば、ジェンガに代表されるように積み木をタワー状に積み重ね、その一部を引き抜いて積み上げて崩さないようにするバランスゲームと呼ばれるジャンルでしょう。
抜いても、あるいは重ねてもここであれば倒れないであろうと想像する力と実際に想定した場所を引き抜く・重ねるという作業は指先の繊細さを要求されます。何よりもゲームのクライマックス、微妙なバランスの上にどうにか建っているタワーがわずなミスで崩壊する瞬間は子供ならずとも思わず声をあげてしまうほどのカタルシスがあります。
そんなバランスゲームの中でも最高傑作の一つが『ヴィラ・パレッティ』です。ゲーム界のアカデミー賞とも言えるドイツ年間ゲーム大賞を受賞し、世界で80万セットも売れたヒットゲームです。
ゲームタイトル 『ヴィラ・パレッティ』
プレイ時間 20分位
プレイ人数 2~4名
ルールにあるこのゲームのストーリーが大変ユニークです。亡き祖父の意思を継いで、天空まで届く塔を建てようと決意した建築家パレッティ。しかしそのヴィラ(Villaとは大邸宅のこと)は予算不足のため建築資材が買えず計画は頓挫。そこで彼は秀逸な(?)アイデアを思いつきます。「下の階で必要無くなった柱を上にまわせば良いんだ!」 こんないい加減な建築家が着工した塔とはいかなるものなのでしょうか?