一昨年に世間で話題になったPSE法(電気用品安全法)を、皆さんは憶えておいででしょうか? PSEマークのついていない「電気製品」はいっさい売買禁止とされ、音楽業界やゲーム業界、リサイクル業界などに波紋を広げた法律です。
ゲーム業界に関して言えば、初期のプレイステーション2や、セガサターン、ドリームキャストなどにPSEマークがついていないため、これらの中古品は売買ができなくなりました。古いゲームを遊べなくなるのでは!?
と、レトロゲームの愛好者たちを大いに心配させたPSE法は、施行に反対する署名活動などが行われるも、2006年の4月から施行されました。
また、ファミコンやスーパーファミコンといった、ACアダプターを介して電源をコンセントに差し込むタイプのゲーム機は、本体そのものは「電気製品」とは見なされないためPSE法の規制対象外でしたが、「ACアダプター」については、2008年4月から規制対象に加わることが定められていたので、こうなると、これらのゲーム機までもが実質的に売買が困難になってしまいます。
……しかし、ご安心を。
これからも、これらのゲーム機が中古ショップで買えなくなる心配は、ほぼ無くなりました。2007年の12月に改正PSE法が施行され、PSEマークがついていなくても旧法(電気用品取締法)に適合していれば、中古品を売買できるようになったのです!
わたくしが所有する歴代の任天堂ゲーム機をチェックしてみたところ、すべてに旧法のマークがついていました。いま持っているゲーム機が壊れたら、思い出のゲームソフトをずっと遊べなくなるかも!?
という事態は避けられたようです。ああ、よかった……!
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……とはいえ、2年前はゲーム業界にも波紋を広げたPSE法も、今となっては、ユーザーとしては大した影響を受けないような気もします。
Wiiをインターネットに接続すれば「バーチャルコンソール」というチャンネルを介して、任天堂の歴代ゲーム機の名作をダウンロード購入して遊べますし、任天堂の正規品ではありませんが「ファミレータ」というファミコン互換機にファミコンカセットを挿して遊ぶこともできます。また、ネットオークションなどの「個人間の取引」であれば、PSE法の規制対象にはなりません。インターネットなどの普及によるメリットは、もはやPSE法によるデメリットを上回っている! といっても過言ではないかもしれませんね。
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