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今、ゲーム「雑誌」の存在意義は(3ページ目)

インターネットとは違う、ゲーム「雑誌」ならではの強みとは何か。この課題に本気で取り組む任天堂専門誌「ニンテンドードリーム」のサオヘン編集長と、ガイド・川島が大マジメに対談!

執筆者:川島 圭太


これからの「ユーザーが意識すべきこと」

───インターネットが普及することによって、決して紙媒体が無くなっていくわけではなくて、むしろお互いのメリットを活かして共存の道を辿っていくことになるのでしょうね。

サオヘン もしも紙媒体が無くなって、情報に対してお金を払う読者が居なくなってしまうと、そもそもメディア自体が成り立ちませんよ。一生懸命に記事を書いている人たちが、取材にすら行けなくなってしまいます。

───プロバイダに接続料金さえ支払えば、読者はインターネット上のほぼ全てのサイトを無料で利用することが出来ますからね。

サオヘン 21世紀を生きる者として、僕は作り手に対してきちんと対価を支払うことを大切にしたい。たとえば本を買うときも、「ある大好きな作家がいるけど、買っているのは全部古本です」なんていうのは、その作家を本当に愛してはいないということですよね。作り手にきちんとお金を届けようとしていないわけですから。

───中古ゲームソフト販売に対してはどのようにお考えですか?

サオヘン 中古販売自体はあっても良いと思うのですよ。ゲームの面白さは触ってみないと伝わらないことも多いし、お金に余裕が無いなら中古で安く買ったり、友達から借りたりするのも良いと思います。ただ、遊んでみてそのソフトメーカーのことを気に入ったら、次からは出来るだけ新品で買うようにしてほしい。

───僕は、中古でしか手に入らない昔のソフト以外は必ず新品で買っています。キレイな新品のほうがイイ!という個人的嗜好もありますが(笑)。

サオヘン ちゃんと作り手に対してお金が届くようにしないと、自分の大好きなものがいつか滅んでしまうかもしれないということを、ユーザーの側も意識していくべきです!

───そうですね。ゲーム業界が滅んでしまったら僕も滅んでしまいます(笑)。ユーザーの皆さん、これからもよろしくお願いいたします!

<目次>
今、問われるゲーム「雑誌」の存在意義
これからの雑誌は、これからの任天堂専門誌は、どうあるべきなのか!
インターネットは「デパ地下の試食コーナー」!?
“速報性”のインターネット、“新たな出会い”の紙媒体!
これからの「ユーザーが意識すべきこと」
あなたの大好きなものが、いつか滅んでしまうかもしれませんよ!
「雑誌」・「インターネット」徹底比較早見表!
どちらかに偏ることなく、両者のメリットを効率的に活かしましょう!
関連ページ
「ニンテンドードリーム」サオヘン編集長に一問一答!

 

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