ファミ通編集者の考える「ゲーム産業の今とこれから」 |
水ピン う~ん、どうなるんですかね~。確かに閉塞感はありますけどね。ただ、暗い面だけではないと思いますよ。とくに、2005年にかけて次世代機も出てくるでしょうし、そこでまた一変すると思いますよ。
───最近はハードウェアの性能競争はほぼ限界に達してしまって、映像や音声面ではユーザーは驚かなくなっていますよね。ゲーム業界は成熟期に入っていると言われていますが。
ローリング内沢 僕は、ファミコン時代への原点回帰が起こると思いますね。ファミコン時代はカセットの容量が少なくても、アイディア次第で売れるソフトがどんどん出ていたじゃないですか。川島さんが言うように、もはや技術的なことではユーザーは驚かなくなっていますから、今後はアイディア勝負のソフトが増えてくると思いますし、ぜひそうなって欲しいですよね。
水ピン ゲームに限らず、日本の産業全体に新しい発明がなくなってきていますよね。ゲームもアニメも映画も、続編や焼き直しが多いですし。
───技術的な限界に達しつつあるということでしょうか。
水ピン 技術的な問題なのかなぁ。僕らも含めて、今の30代は元気無いですよ(笑)。
───業界再編も起こりつつありますね。
水ピン ただ、再編したところで良い作品が生まれるかどうかは全くの別問題ですよね。新たな発明というのは、組織ではなく個人の能力次第だと思うんですよ。個人の能力を発揮できるような環境づくりが何より重要ではないかと思いますね。
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