2010年のE3は、ニンテンドー3DSが台風の目となった。

E3で3DS公開の衝撃

約500万台普及しているPS3は、そのまま3D対応に。後必要なのは3Dテレビだが、それが高い。
毎年ロサンゼルスで行われるゲームの博覧会、それがElectronic Entertainment Expo(E3)である。
2009年のE3ではPSP goが発表されたり、これまでPSがリードプラットフォームだった『メタルギアソリッド』シリーズの外伝『メタルギアソリッド ライジング』がXbox360でも発表されたり、毎回日本にとって重要な発表が多く注目度も高い。

今年はマイクロソフト(MS)がコントローラを利用しない新しい入力機器であるKinect、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が3D対応ゲームとモーションコントローラPlaystationMove(Move)を大々的にアピールした。
現在据え置き市場、携帯市場共に支配的立場にある任天堂は、本年度中の発売を公表していたニンテンドー3DS(3DS)の実機を初めてプレス関係に公開し、多くの豪華タイトルとともに話題をかっさらった。

E3は北米ゲーム市場の見本市という側面があるが、ユーザーだけでなくクリエイターまで夢中にさせる携帯ゲーム機の発表というのはこれまでになかったように思う。

3D映画が家庭用3Dテレビの後押しとなるか

携帯ゲーム機での3D対応という任天堂のイノベーションに対して、SCEは据え置きでのリッチな3D市場に力を注いでいる。
3D映画も去年辺りから急速に関心が高まり、2010年は3Dの年という言葉も聞こえるほど注目度は高い。

具体的にはやはり映画『アバター』の大ヒットが大きいだろう。3D対応劇場が一気に増え、新方式による迫力の3D体験は瞬く間に拡散された。
その体験をご家庭で、という流れは非常に分かりやすく、未だ3Dコンテンツは不足しているにもかかわらず家電販売店のテレビ売り場では3Dテレビが大きく陣取っている。

筆者としてはこの盛り上がりがBlu-ray登場の雰囲気を思い出させるようであまり好きではないのだが、業界全体を挙げて「3Dを普及させよう」という動きにあるのは確かだ。
それに消費者がついてくるのかどうか、そのあたりが最も焦点になるだろう。

そんな中、携帯ゲーム機の3D対応は家電の3D化を後押しするきっかけになるかも知れない。