普及率の試合では惨敗、では市場としての勝負は?

大型タイトルの連発でにぎわった、春のPS3。
PS3の立ち上がりは2年半前。当時は次世代ゲーム機戦争として、壮絶なシェアの奪い合いが予想された。
しかし現実は、PS3が慢性的な品不足に陥った後なかなか立ち上がらず、その間Wiiが急速に売り上げを伸ばした。
1年のアドバンテージを持つXbox360は3番手に甘んじつつ、海外での普及を背景に一定の強さを見せている。
今年の春はPS3にスポットが当たった期間であり、先月実施したアンケートでも半数近くが「PS3、始まった!」という意見。3割強の「タイトルがそろえば」「値段が下がれば」などの浮動層を除けば完全に否定的な意見となったのは2割を切っている。
発売後にとったアンケート『PS3は生き残れるか』の絶望感溢れる結果からみると隔世の観すらある。



そんな現在、PS3の目指す立ち位置は「据え置きハードのトップシェア」ではなく「ビジネスが成り立つ市場」となってきている。

国内のWii市場は相変わらず任天堂が強い。任天堂の岩田氏は「「任天堂ハードでは、売れるのは任天堂のソフトばかりで、ソフトメーカーさんのソフトが売れない」という指摘をよく受ける」と述べている。

任天堂決算説明会

もちろん現行機のトップシェアハードだけあり、いくつか大きく売れるタイトルも出てきてはいるが、その一方でやはりPS2時代強かった路線がなかなか売れないというジレンマもある。

一方Xbox360は、PS3の対抗馬としてのポジションを失いつつある。
去年は新作RPGラッシュもありかなり盛り上がったが、国内でその盛り上がりは落ち着いたと言えそうだ。もともと北米で根強い支持を受けており、日本市場に固執するメリットは薄いかもしれない。

逆に世界的につらいポジションながら、日本で徐々に注目を集めだしたPS3。
普及台数争いという「試合」には世界でも日本でも負けたPS3だが、ビジネス上の地盤はそう悪くないかもしれない。