僕が非常にほれ込んだゲームで、「無人島に持って行きたいゲーム」の中の一つです。
その『ICO』を製作したチームの新作、『ワンダと巨像』。今度はどんな体験をさせてくれるゲームなのか?
結論から言えば、僕の「無人島に持って行きたいゲーム」が一つ増えました。
今、そこにある世界
まずは、是非風景を楽しんでいただきたい。行ったこともないはずなのにどこか懐かしささえ感じるいにしえの地。移動すらもまるで小旅行のよう。 |
たどり着いたいにしえの地の祭壇でワンダは天からの声を聞きます。少女を救うためにはこの地にいるすべての巨像を倒すのだ、と。
まずはソフトの解説書が非常にスタイリッシュに出来ていることに驚きました。解説書を読まずにゲームを始める人も多いかと思いますが、世界に没入するためにも一読をオススメします。
ゲームを開始すると、ワンダの立つ大地の美しさにまず目を奪われるのではないでしょうか。彩度の高い風景が印象的で、写実性とファンタジー性の入り混じった不思議な気持ちになります。
ワンダはその大地を自由に動くことが出来ます。愛馬アグロでいにしえの地を駆け巡るだけで、あたかも自分自身が異世界に降り立ってしまったかのような錯覚を持ってしまいました。
そして、なんとこのゲーム、移動中に読み込みによる待ち時間がありません。世界の果てから果てまで(なんと40Km四方近くの広さがあるとか!)まったくロード画面を見ることなく自由に動き回ることができます。
つまり、「あ、これって今ゲームやってるんだ」という我に返る瞬間が無い、と言えると思います。これはゲームに没入する上ではかなり大事なことです。
ワンダが巨像にたどり着くまで
日の光を受けると、剣は一つの場所を指し示します。あまりに広大なため、愛馬アグロの協力は必要不可欠。ちなみに方向キーを押さずに同じ方向に進み続けると、アグロは勝手に障害物を避けて進みます。賢い。 |
ワンダはいにしえの剣の導きによって巨像を探し出します。日の光の届く場所で剣を掲げ、剣を巨像のいる方向に向けるとそこに向かって光が収束します。まずはそこに向かってアグロを駆り、そして巨像を発見すると直ちに巨像との戦いが始まります。
その巨像を探索するという過程そのものまで、ある意味ゲームであると言えるでしょう。各地に潜む巨像を、剣の光を追いながら探す。その間草原であるとか、荒野であるとか、森であるとか、果ては絶壁に囲まれた谷底であるとか、様々な風景が目の前に広がります。是非、その景色を楽しみながら進んで欲しいものです。
無事巨像の元にたどり着いたら、その先は死闘が待ち受けているのですから。