実は僕、かなりのファンタジー好きでして、国内のファンタジーモノは結構チェックを入れていたりします。そんな僕が最近イチオシなのがコレ。月刊少年ガンガン連載中の漫画、『鋼の錬金術師』です。
絵柄だとか雰囲気で「子供が読むものでしょ?」と思ったあなた。ひょっとしたら早計かも知れません。この物語、実は驚くほど骨太なドラマだったりするのです。
さて、「アニメ原作のゲームが熱い!」特集第二回目となる今回はアニメ、漫画、ゲームなどで活躍中の『鋼の錬金術師』を紹介してみましょう。
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『鋼の錬金術師』は年月から月刊少年ガンガンで連載されている漫画です。錬金術の失敗により右腕、左足と弟の体を失ったエドワード・エルリックが主人公。彼の右腕と左足は自分の意のままに動かせる義肢、オートメイルが仕込まれていて、それゆえ『鋼の錬金術師』と呼ばれています。
彼は幼いある日、弟アルフォンス・エルリックと共に、亡くなった母親を錬金術で生き返らせようとします。術師の間では禁忌とされている人体練成に失敗し、エドワードは左足、アルフォンスは体全部を失います。
エドワードは血の海の中、部屋にあった巨大な甲冑に弟の魂を繋ぎとめ、その代価としてさらに右腕をも失います。
それゆえアルフォンスは巨大な甲冑の姿、エドワードはオートメールの姿となってしまいます。二人は失った自分の肉体を取り戻すために旅に出るのです。
この世界では錬金術の原則は等価交換。何かを得ようとするものは同等の何かが必要となる。という部分が物語上とても重要です。死んだ母親を生き返らせようとした二人は、その代わりに自分の肉体を失い、なおかつ術は失敗してしまう…。なかなかにハードな展開になっています。
作品のテーマとしてこの等価交換があり、なおかつ深い宿業を背負った兄弟の旅路は大人の鑑賞に堪えうる重厚があります。それが現在6巻にして累計800万部の大ヒットを記録し、第49回小学館漫画賞を受賞した理由なのではないでしょうか。
2003年10月からはTBS系列でテレビアニメも放映されており、こちらの大ヒットも人気に拍車をかけているようです。