ありました「くくる」
たこ焼き「くくる」を発見! |
昔は食い倒れの人形があったビルは閉店している。さらに行くと、「くくる」を発見。
ここもものすごい行列である。とりあえず行列に並んでみることにした。
眺めているだけで楽しいたこ焼きができるまで
行列で待つ間、たこ焼きができるまでを眺められる |
しかし、たこ焼きというのは、列に並んで待っている間も楽しい。なぜならば、焼いている様子を見ることができるからだ。
まずは生地をいくつもくぼみがあるたこ焼きの鉄板に流し込んでいく。そして、くぼみのひとつひとつにタコを置いていく。なるほど、そういうタコを入れているのかというのがよくわかる。
そして、千枚通しのような先のとがった鉄製の道具でくるくるとたこ焼きをひっくりかえし、だんだん球の形になってくるのがわかる。見ていて実におもしろい。
そういえば、『夫婦善哉』の冒頭部分にも蝶子の父親が一銭天婦羅を路地で商っている様子が描かれている。なにかそういうものを彷彿とさせる、大阪の気分のようなものがたこ焼きにはある。
「おっさん、はよ牛蒡(ごんぼ)揚げてんかいナ」
と子供たちは言い、蝶子の父親、種吉は
「よっしゃ、今揚げたアるぜ」
と言うのである。
やっとたこ焼きをいただく
自分でソース、マヨネーズ、カツオ節、青のりをかける |
やっとレジ前まで進むと、8個入り480円にする。代金を払ってしばし待てば、レシートの裏に書かれた番号が呼ばれ、たこ焼きが出てくるというわけだ。
それにしても疲れた。
お味のほうは、タレのきいた生地がふわふわと柔らかく、タコの食感がなかなかよろしい。もし、今の時代に柳吉がこのたこ焼きを食べたらなんと言うだろうか、僕はそんなことを考えながらも、もうお腹いっぱいである。さすが、食い倒れの町、大阪であった。これからいくつか大阪散歩を続ける予定である。
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