銀座一丁目にある「ひょうたん屋」さん
たどり着いたのは、ビルの一階にあるこぎれいなお店。「うなぎ ひょうたん屋」という看板があり、海老茶色の暖簾が出ていた。すでに店内はお客さんでいっぱい。 |
時刻は11時半。すでに店内はいっぱい。奥に席が空いているようで、そこに通された。表にメニューが貼ってあり、それによれば
うな重(並) 1400円
うな重(中) 1700円
うな重(上) 2000円
うな重(特上)2500円
と書かれていた。
どうしますかと東山さん。道すがら、この店のおいしさをうかがっていたので、やはりここは特上にしてみよう。
楽しみだ。
店内は比較的年配の紳士が多いが、若い人もいる。
隣のテーブルには、年配の紳士と若い人のグループだった。年配の紳士がお店の人に「こっちに移ってきて、どう?」というようなことを聞いていた。どうやら、以前は別の場所で営業されていたようだ。店の人は変わりないというような返事をされている。
肉厚の鰻を噛みしめる。旨い!
東山さんによれば、ここの鰻は焼き方が地焼きという関西風のものなのだそうだ。うな重(特上)2500円。鰻がモチモチしている! |
やってきたうな重。見た目にはまったくわからなかったが、一口食べて、ああ、これは懐かしいという気分になった。そうか、関西風の焼き方は鰻がモチモチしているのだ。東京の一般的な鰻はホコホコというかんじなのだが、こっちは歯にくっつくかんじといえばいいだろうか。タレはそのモチモチに負けないくらい醤油が強い。これは旨い!
「本当の鰻好きならこっちだと思うんですよ」
と東山さん。ああ、そうかぁ。そうかぁ、たしかにこっちのほうが鰻の味が濃い。あ、それで関西で鰻を食べたときは、素材の味そのものがストレートに伝わってくるので、おいしい時とそうでない時があったのだろうか。
店を出たあとで、東山さん曰く、
「たぶん別物なんですよ、蒸して焼くものとそのまま焼くのでは」
たしかにそう思う。東京の柔らかい鰻もいいが、歯ごたえのある鰻もおいしい。たしかに別物のような気がする。
しかし、ここの特上2500円というのは、かなりリーズナブルなかんじがする。
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