散歩/和む散歩ルート

男がひとりでイルミネーションの散歩(5ページ目)

東京の街は夜でも明るい。しかし、クリスマスシーズンともなればその明るさはさらに増してくる。そんな明るいイルミネーションを求め、夜の丸の内、有楽町、銀座、汐留、新橋を散歩してみた。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

新橋へ行って飲もう!

3
少し歩いて、「まる勢」という大衆居酒屋である。
新橋西口という灯りが見えた。飲み屋のたくさんあるエリア。こちらはイルミネーションではなく、ネオンと言ったほうがしっくりくる。昔はネオン街なんて言ってたけど、今はそういうことも言わなくなった。
「あー、昔はそういう言葉を使ってましたね」
若いEくんもそういう記憶があるようだ。
ネオンの海を泳ぎながら、さて今晩はどこで飲もうか、などとブラブラ歩くのも実に楽しいものだ。
ずいぶん歩いたところで、ネオンが少なくなってきて、Eくんが、ここにしましょう、と入ったのは大衆居酒屋である。
「焼きとんが100円からありますよ。安いですねぇ」
と感激している。僕たちはカウンター席に並んで座った。

男の居酒屋といえばホッピー!

3
僕はホッピー。Eくんは生ビールを注文。いやぁ、男の居酒屋である。
店の雰囲気はレトロなかんじである。
今回初めて、Eくんと酒を飲むことになったのだが、聞いてはいたが、彼は酒が強い。しかも、ビールばかりをガブガブ飲んでいる。5、6杯飲んでも顔色ひとつ変えていない。僕はさほど強いほうではないので、ホッピーを2杯ほど。
串を何本か頼み。それから煮込み。やはり居酒屋では煮込みであろう。
それから僕が牡蠣フライと柿ピーをたのんだ。



暮れていく2007年に乾杯!

3
炭火串焼き。これが実に旨い! 居酒屋の醍醐味である。
それにしてもイルミネーションの世界からいきなりこんなレトロな居酒屋に入るとなんだか、妙なテンションになる。
クリスマスの喧騒も、一歩外れてしまえばすぐ隣には日常がある。男一人だって、いいじゃないか。
今年もいろいろと歩いた。来年もたくさん歩きたいなぁ。僕はそんなことを思いながらホッピーを飲み、串を食べる。さて、そろそろ帰りましょうか、Eくんがそう言い、僕たちは駅へ歩き始める。あれだけ飲んだのにEくんは足元がふらつくこともなければ、まったく変わった様子がない。本当に強いのだ。僕は赤らんだ顔で電車に乗った。

<関連リンク>
東京 イルミネーションMAP/レッツエンジョイ東京
カレッタ汐留
ぐるなび - 新橋 まる勢
  • 前のページへ
  • 1
  • 3
  • 4
  • 5
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます