散歩/和む散歩ルート

男がひとりでイルミネーションの散歩(4ページ目)

東京の街は夜でも明るい。しかし、クリスマスシーズンともなればその明るさはさらに増してくる。そんな明るいイルミネーションを求め、夜の丸の内、有楽町、銀座、汐留、新橋を散歩してみた。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

汐留の旧停車場

今回の散歩でEくんは汐留にこだわっている。とにかくここのイルミネーションはすごいらしい。
僕などは汐留というと、ずっと再開発の工事をしていたイメージがあるが、今は高層ビル群が立ち並ぶ地域となっている。そして、かつてこの汐留は新橋駅であった。日本で最初に鉄道が敷設された場所でもある。かつてはここ汐留が新橋駅で今の新橋駅は烏森駅だったのだ。その後、ここは汐留駅となり貨物列車の拠点となった。
落ち葉を踏みしめて歩く井の頭公園。
なんと旧停車場のプラットフォームの上を蒸気機関車のイルミネーションが駆け上がっていく!

旧新橋停車場跡あたりは、蒸気機関車のイルミネーションなどがあった。空に駆け上がっていく機関車はなかなか壮観である。ここには、相性診断のイルミネーションもある。ボタンが2つあり、押すタイミングが合えばイルミネーションがつき、音楽が鳴るというもの。Eくんとやってみる。もちろん、イルミネーションも音楽も出なかった。

海のクリスマスイルミネーション

新橋旧停車場からずんずん奥へ入っていくと、いくつものイルミネーションたちが迎えてくれるが、なんといっても圧巻はカレッタ汐留であった。雅楽師の東儀秀樹さんが総合プロデュースしたイルミネーションの世界が広がる。いきなりオーシャンブルーの世界である。
落ち葉を踏みしめて歩く。
オーシャンブルーの真っ青な世界。人間が魚になったかんじだ。

かつて海だった汐留をイメージしたというオーシャンブルーのイルミネーション。東儀さんの音楽も荘厳に流れている。そのイルミネーションが音楽とともに変化していく。息をのむ美しさだ。

オーシャンベルを鳴らして来年を占う

イルミネーションの中央部分にベルがある。一通りのイルミネーションプログラムが終了するとそこに人が並び始める。ほとんどがカップルだが、まあいい。おっさん1人もここに並ぶことにする。
ベルの紐を引くと音楽が鳴り、黄、青、赤、白、紫のうちどれかの色が輝くようだ。これが来年の占いになっている。
落ち葉を踏みしめて歩く。
係員が撮影してくれた画像。僕は黄色が出た。

ベルを鳴らす順番を待つのはすべてがカップルさん。だいたい2人で仲良くこの紐を引っ張るのだが、僕は1人。他のカップルさんたちのように僕も自分のデジカメを渡し、ベルやそのイルミネーションが輝く様子を撮影してもらった。撮影が終わると、1枚のペーパーを手渡される。そこには出た色による占いの結果が書かれていた。なるほど。これはおもしろい。
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