ニコラスピザを探し、赤坂から六本木へ

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とても急な坂である稲荷坂をあがったところにリキマンションがある。
赤坂通りを赤坂小学校前の交差点を右に入る。
今回、同行してくれた2人の女性、とくにKさんは、リキマンションに行きたいそうだ。
少し道に迷いながら、なんとか稲荷坂までやってきた。
急な坂だ。テレビがやっと各家庭に入り始めた昭和30年代、プロレスラー力道山はヒーローだった。同時に力道山は、実業家でもあった。
リキマンションというのは、マンションのさきがけである。
今でも坂の上にある高級マンションである。
2人の女性はゆっくり見ている。複数の人間が散歩をすると足を止める場所が違ってこれまたおもしろい。
リキマンションも有名だが、同時代にやはり川口松太郎の川口アパートというのが有名だということを話したら、それはご存じなかった。
川口浩探検隊って知ってる? と聞けば、それは知っているとのこと。
そんな話をしながら、僕たちは六本木に向かうことにした。

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これがニコラスピザハウスだ。すっかり日が暮れている。
赤坂通りから、乃木神社を通り過ぎて、外苑東通りへ出る。
かつては防衛庁があった場所に、東京ミッドタウンがある。
このあたりでもKさんは、この本ゆかりの場所を探している。
暑い日だった。汗を流しながら、早くニコラスのピザを食べながらビールを飲みたいと思った。
現在のニコラスピザハウスの場所は、昔よりもちょっと六本木1丁目よりの場所にある。
経営者もかわっている。そんな話をしながら、やっとお店を発見。
赤坂見附からまっすぐ歩けばなんということはない距離だったが、
なんだかんだでずいぶん歩いた。

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もちろんピザを注文。それから生ビール。いやぁ、散歩の後のビールはうまいねぇ。ピザも美味!
メニューを見るとこう書かれていた。
「1954年(昭和29年)ニコラスピザハウスは日本で最初にピザを紹介しました」
とある。実際、当時の味と変わっていないのだそうだ。
本の中に書かれているのは、それまで日本人はパンの上にチーズを乗せたものがピザだと思って食べていたそうだが、ニコラ・ザペティはちゃんとしたパイ生地にナチュラルコーダチーズをたっぷり乗せたものを出し、大人気を博したとある。
なるほど、その当時の濃厚な味が口の中に広がった。ビールがうまい。
いやぁ、夏の散歩の後はビールがいいねぇ。



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ニコラス六本木店
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