キャットストリートを行く
昔は渋谷川が流れていたキャットストリートへ |
僕が東京にやってきた80年半ばはまだ民家もまばらに残っていたが今はまったく見かけない。その代わりにできたのが、洋服などを売っているお店。森井氏は、
「僕も学生時代はよく歩きました。やはり路面店を巡るのは楽しいですよね」
とおっしゃる。ビルの中ではなく、路面に面したショップを路面店というらしい。
「あれがポール・スミスのお店なんですが、明治通りにある大きい店と違って、こっちはレアな品揃えだったりするんです」
と教えてくれた。そういうものなのか。ファッションにうとい僕にはよくわからない。
表参道に出るあたりに「隠田ストリートマップ」というものがあった。かつてこの一帯は「隠田」と呼ばれていたのだが、今は神宮前という住所に変わっている。このマップがおもしろいのは、各ショップにQRコードがつけられている点だ。さっそく携帯電話を出して読み取ってみる。EZナビウォークが立ち上がり、道案内をしてくれるのだ。すごい。
麦飯の「しずる」で食事
「しずる」のランチ。和牛ステーキ定食。麦飯や味噌汁、小鉢付きで860円 |
「あまり食事にはお金をかけないんですよ」
と笑う。やはり、ファッションにお金をかけたいそうだ。
食事を終え、またいくつかのショップを見ながら歩く。帽子の専門店だったり、アクセサリーのお店だったり。いろいろなウンチクも楽しい。このまま、明治通りを新宿方向まで歩く。まっすぐ行けば、新宿3丁目の交差点に出るのだが、そうはせず、共産党本部の手前で左に曲がる。そうすると、代々木駅だ。駅前の交差点を渡り、しばらく新宿方向に歩く。小田急線の踏み切りの手前、ビルの階段を昇ると、もう新宿駅南口が見えている。
「学生のころ、よく渋谷から新宿まで歩いたんですよ。それは電車賃を浮かすためだったんですけどね」
と森井氏。きょうも電車代が節約できた。
<関連リンク>
1日スタイリスト森井氏のサイト「30代・40代から始めるファッション講座」
しずる
隠田商店会