散歩/和む散歩ルート

スタイリストと歩く渋谷~原宿オシャレ散歩

渋谷から原宿を通って新宿に抜けるという、僕自身はよく歩く道だ。しかし、今回、案内をしてくれたのが1日スタイリストの森井良行さん。これまで漫然と歩いていた道も違った目線で見ることができた。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

1日スタイリストという仕事

1日スタイリストの森井さんと渋谷駅の交番前で待ち合わせ
ある出版関係の新年会でお会いした森井さん。仕事が1日スタイリストなのだとおっしゃる。雑誌関係の仕事でよく会うスタイリストとは違い、個人向けのスタイリストなのだそうだ。パーソナルスタイリストと言ってもいいかもしれない。実際、ネットで検索するとすでにそういう仕事をやってらっしゃる方も多い。ただ、パーソナルスタイリストと違うのは、「1日」なのである。

「アメリカなんかでは、パーソナルショッパーという言い方をするんですよ。実際、アメリカでは職業として確立していますが、日本ではまだまだこれからですね」

とおっしゃる。すなわち、ファッションなりの特定な分野に精通し、お客さんに合ったものを買ってくれるという仕事である。僕自身、別媒体だが、この1日スタイリストというのをお願いし、洋服やメガネなど全身のコーディネートをしてもらった。ショップからショップへと歩いていくわけだけれど、これはもう散歩である。

というわけで、もう少し長い距離をいっしょに歩いてくれませんかとお願いして実現したのが、今回の散歩である。渋谷から原宿を通って新宿に至るという散歩コースは僕にしてみればよく歩くコースである。しかし、案内人が変わるとこんなにもその目線が違ってくるのかと驚かされた散歩であった。

ハチ公前広場に電車モニュメント

昭和29年に製造された東急「5000系」の車両がある。午前10時から午後6時は中に入れる。ただし雨天は中止。
待ち合わせの時間は午前11時だが、少し早くJR渋谷駅に着いた。以前から気がついていたのだが、ここハチ公前広場に電車の車両が置かれているのだ。いつも夜に来るので、今まではなんなのかよくわからなかったのだが、10時から18時でオープンしていて中に入れる。実際シートなどに座ることもできるし、ここを待ち合わせ場所にしている人も何組かいた。中には展示などがされている。今は「渋谷金王丸」という歴史上の人物に関する展示があった。この車両は昭和29年(1954年)につくられたもので、実際に渋谷から桜木町の間を走っていたものらしい。当時は「アオガエル」と呼ばれ、人々に親しまれていたとのこと。しばし、この中で時間をすごす。

交番前に11時ちょうどにやってきたのが、1日スタイリストの森井良行氏。さて、歩こう。まずは、渋谷駅の高架をくぐり明治通りに出る。左側に宮下公園。脇のチューリップの赤が目にまぶしい。と、大きなファッションビルへ。cocotiというビル。

「ここにはショップやレストランが入っているんですよ」

とおっしゃる。ああ、そういえば、いつも前を通り過ぎるだけでなんのビルかは知らなかった。長い昇りのエスカレーターを下りると、フランス風の庭園にプールのあるレストラン。おしゃれだなぁ。が、ここは見学するだけで、ふたたび明治通り。すぐに右に入ると、裏原宿と呼ばれている通りに入っていく。
渋谷駅前交番をスタートし、裏原宿の入り口へ

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