今年一番熱い街・六本木でお熱いデートを
進化する街・六本木にあって、変わらない「アマンド」。多様な人がこの店の前を行き交う |
「大丈夫です、僕がコース考えますから」
とプロデューサーのEくん。そういえば、前回の東池袋大勝軒の散歩で、彼女がいるということがわかったのだけれど、若いけれどデートプランを立てるのは自信がありそう。
「で、デートの定番というのはどこなんだろう」
「やはり六本木じゃないですかねぇ」
…ベタだ(笑)。ということで、六本木を起点のデート散歩のコースを歩いてみた。実際は昼間歩いたのだけれど、もちろん想定は夜。待ち合わせは、これまたあまりにもベタだが、六本木の交叉点にある喫茶店「アマンド」の前。ここは、僕が東京に出てきた20数年前からまったくかわりない。午前11時に待ち合わせた。
「いま、六本木は旧防衛庁跡(先ごろ防衛省になったんだよね)に建設中の東京ミッドタウンという広大な施設が注目なんですよ」
というわけで、僕たちは建設中の場所を少し散策。江戸時代この場所は長州藩の下屋敷があった場所である。その後は陸軍の歩兵第一連隊、戦後は米軍の接収を経て、防衛庁となった。それも2000年には市ヶ谷に移転している。2007年3月30日にこの東京ミッドタウンがグラウンドオープンする。そうなると六本木も変わるんだろうなぁ。
食事は、東京タワーを眺めながらのステキなイタリアン
何かと話題の東京タワーを眺めながらの贅沢な食事。看板さえ… |
と時計を見るEくん。
「11時半にサバティーニのランチが始まるので」
そつがないねぇ。イタリア料理のサバティーニグループで、東京ミッドタウンとは道をはさんだ向かい側にある、ホテルアイビスの13階にある。正式な名称は「六本木メルカート・サバティーニ」。“メルカート”というのはイタリア語で“市場”のことだそうだ。敷居の高くない気軽に入れるレストランというかんじだろうか。
「東京タワーが綺麗に見えるんですよ」
エレベータでEくんはそう言った。席に案内されると、たしかに東京タワーが見える。建設当時は邪魔するものなどなかったのだろうが、今は看板やビルに隠れている。たぶん、夜のほうが、景色はいいだろうねぇ。
さすがはイタリアンの名店、シンプルなトマトソーススパゲティが美味い! |
僕たちは2625円のものを食べた。サラダやパスタ、デザートにコーヒーなどがついている。メイン料理は、僕はチキンでEくんは魚。それにしてもお腹いっぱい。隣の中年女性のグループは1365円のコースだが、それでも十分だったかなぁと思った。
夜、この席で2人きりの食事をするとけっこうロマンチックだろうなぁ。そう想像していると横からEくんが、
「それじゃ行きましょうか」
と声をかけた。2人は2人なのだが、男2人というのがなんともわびしい。